必修! 穴熊戦の絶対手筋105 (マイナビ将棋BOOKS) の感想

「穴熊？金銀をペタペタ張ってけばいいんでしょ？」と思ってる人は是非一読を。
ペタペタ張り付くにも少し間違うと受けきられてしまいます。
（本書を読むまで気がつきませんでした…）

本書を読んでてハッとしましたが、穴熊って、形によっては、桂馬１枚で詰まされる囲いなんですね。
将棋の囲いの中で、１枚の駒で詰ませるのは、穴熊だけ。
つまり穴熊の周りの金銀を無効化すれば簡単に詰む…
それには大駒のサポートが大切…
等々、考えさせられ、勉強になりました。
やっぱり手筋の順だけじゃなくて、解説あるっていいですね。
手筋の背景にある知識を覚えていた方が色々なことに応用が利きやすいと改めて思いました。

難易度的には、変化手順も少なめで、級位者の方も読みやすいと思います。
解説も分かりやすくておすすめです。
（ウォーズ初段の私から見ると、やさしめ～丁度良いレベルでした。参考にしてください
。）

ただ、欲を言えば、銀冠穴熊の手筋も書いてほしかったです。
後半は次の一手問題なのですが、前半の解説と被る部分が多かったので、そのページを銀冠穴熊にしていただければ文句なしの星５でした。

穴熊を崩す基本手筋の宝庫です。
解説が詳しいので、穴熊を相手にする方はもちろん、穴熊党の方も必読です。

穴熊戦特有の終盤における穴熊への食いつき方、スペースを埋めて行くテクニックが満載です。

穴熊といえばとっておきの相穴熊や広瀬流穴熊の極意がありますが、この本で基礎知識を蓄えてから読むと一層効果的ですね。久しぶりに四間飛車穴熊党に戻ろうかな？そんな気になりました。

オススメです。