建築申請memo 2014 の感想

表紙の向きの通りに本を横向きにした状態で使うことを前提に構成された書籍で、タテに開く（めくる）ようにして参照します。

各項目が、見開きか多くても3ページ程度でシンプルに、かつ密度濃くまとめられており、参照すべき部分が大変把握しやすいです。
記載内容はかなり業務的というか、淡々と建築基準法の説明に終始しており、面白み（ちょっとしたウンチク）のある記述はありません。が、さすがにこの本を趣味で購入する人もいないと思われるので、これが欠点というわけではありません。

理解が難しい避難規定関係についても、「防火避難規定の解説」という日本建築行政会議出版の書籍に負けない、オリジナルな解説や図が掲載されており、両方を活用することで、ほぼ漏れのない法チェックが可能となります。
かといって、小規模住宅の方チェックにおいても、まったく過不足無く活用することが可能です。

大きな法改正がなければ、数年は平気で使えますからお得といえばお得でしょう。
ただし、文字がやや小さめなので、細かな解説が多いページは、どうしても拡大コピーのお世話になることが多くなります。

電子版は今風で一見便利なようですが、このような書籍は複数ページにわたって行き来して参照したり、項目の引き易さが重要ですから、多少重くなっても外出先にも持って行くようにしています。