速読英単語 (1)必修編 ［改訂第6版］ の感想

退職英語教師です。在職中はよく生徒に，この参考書を自学自習の友として勧めておりました。私の息子も二人とも大学受験で使いました。今下の息子の公務員試験の準備で使うために再度購入し，親子で使っています。サイズ，語彙量，トピックの種類など，英語力を伸ばすのには最適と思っております。私も英語力を落とさないよう，朝目覚めに5トピックずつ読んでおいります。今は読解のれべるでなく，書くためのスキルをあげるために，繰り返してパターンを頭に叩き込んでおります。繰り返せば繰り返すほど味が出てきて，違った用途（読解力養成から表現力養成へ）で利用できます。

センターレベルの完成に最適解。
ホームページのPDFの構文解説は本書がなくても使えますがやはり本がないと。

単語パートが改訂によって，非常に見にくくなってしまいました。前作の第５版の方が絶対にましです。

１　関連語・例文の文字が異常なまでに小さいフォントになったため，そこを見ようとすると目がとても疲れます。関連語を覚えさせる気ゼロです。
なお、関連語は、文章方式では網羅できない単語を補うもので、appreciateなど、超重要単語が含まれます。それを軽視するのは論外です。

２　また，第５版では単語部分と日本語の意味部分が綺麗に一貫して分かれていましたが，第６版はそれが崩されてしまいました。

改訂者のセンスが悪いとこんな改悪がなされてしまうのですね。残念。

Z会様。こんな改悪を放置していたら、Z会の信用はガタ落ちですよ。
良心があれば、即、改善すべきです。

この単語集は他の単語集やいままでの授業などで詰め込んだ単語の記憶を強化するのに最適だといえる。基本語を収録した詰め込み式の単語集(東進センター1800、百式など)を1冊消化して、ある程度構文が取れる(基本はここだ、ビジュアル英文解釈などあまり解説が詳しくないので最低限の構文把握力は前もってつけておいたほうがいいです)ようになってからこの本を繰り返し読んで聴いて(CDも高いですが必ず買ったほうがいいです)音読し本の内容をほぼ丸覚えしてしまうと、詰め込んだ単語や構文解釈の知識が反復によって強化され飛躍的に語彙力速読力が上がる。速読力というのは単語を見た瞬間に意味のイメージが浮かぶ能力と読み下しせずに前からスムーズに文を読んでいける能力の2つがとても大事なのだ。もちろん、読んでいて難しいと感じた箇所やテストの下線部で意味がすぐ取れなかったりした場合なら別に動詞を数えてから丁寧に意味を解析しても差し支えはないのだが簡易な文は直読直解すべきでその訓練に比較的平易な文章を集めている本書は最適だ。確かに、文中で使われている意味が必ずしも典型的な意味でなかったり掲載語の全てが文中では拾えていない(文中にない語も、語源、同意語反意語多義語、グルーピングなどを駆使してなるべく覚えやすいよう編集してくれているのですが丸暗記気味になるので苦しいです)のは残念だが、それでもこの本ほど必須単語を濃縮して文中に配置して編集した本は他にない。文中で掲載された単語だけとりあえずしっかり覚える(文中未掲載の語句は自分の手持ちの単語集--出来れば鉄壁やスーパー英単語熟語2400のような受験用に工夫して編集されたものとの併用がベストですがいわゆる「羅列型単語集」なら自分の好みで問題ないです--とリンクさせて覚えればおｋですが、「カタカナ語」と書かれた項目の単語は例文なしでも簡単に覚えられるので利用したほうがいいです)だけでも一気に語彙力が強化されるし、あとは授業や問題演習で随時出た単語を拾っていけばいいだろう。それでもまだ満足できないなら上級編も消化するとさらに実力がつく。