少女 (双葉文庫) の感想

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参照データ

タイトル少女 (双葉文庫)
発売日2012-02-16
製作者湊 かなえ
販売元双葉社
JANコード9784575514834
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

購入者の感想

随所に散りばめられた『因果応報』という言葉、それはまさにこの本そのものでした。
読み終えた直後、私はすぐに初めの一ページへと戻りました。すべてがスッキリする、読後感が良いというわけではありませんでしたが、なぜか惹かれるものがありました。
死と女子高生をかなりチープに描いている感があり、他の人が書くように、すこし受け入れがたい違和感を覚える人もいるかもしれません。しかし、湊かなえさん独特の文章を素直に読める人、惹かれる人には大変おすすめの作品です。
私はまだ「告白」の一作しか読んでいませんが、「少女」を読んでほかの作品も読みたい!そう思いました。
まだ湊さんの作品を読んだことがない人は、ドラマや映画から雰囲気を知ってから読むといいかもしれません^^

読みやすい文体です。
最初の方は2人の少女のどっちの話か理解しづらいところが多々あり、半分を過ぎるあたりまで特に引き込まれる感じもなく、また半分過ぎても「学校裏サイト」や「援交」、自殺の描写など私があまり得意ではないダークな感じが出てきて、もう脱落(読むのを)しようか。。と思えてきたのですが、頑張って(笑)読み進むと段々話が何重にもリンクしてくるのですね。
それまでの辟易感も次第に感動的にすらなり、読みきって正解でした。2人の少女の「死」を見てみたい、という欲求が非人道的で最初は怖かったですが、次第に心あるものになり安心しました。

ただ偶然がすぎるくらいに、近しい人々が繋がっていた、というのはやっぱり小説だな〜と思わせるのですけれど、ね。

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