住宅巡礼・ふたたび の感想
参照データ
タイトル | 住宅巡礼・ふたたび |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中村 好文 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480878342 |
カテゴリ | アート・建築・デザイン » 建築 » 建築文化 » 住宅建築 |
購入者の感想
長い間、“訳あり”で絶版となっていた「続・住宅巡礼」が復刊してるじゃないですか!
以前、図書館で読んで、あまりの素晴らしさに購入しようと思ったら、既に絶版。なんとか手に入れようと、出版社に再版依頼を送ったり、個人的に何かと思い入れのある本です。以前収録されていた、吉村順三の「森の中の家」が、著作権だか何だかの関係でモメたらしく、再版は難しいと言われていたのですが、今回、問題の「森の中の家」を割愛し、新たにフリップ・ジョンソンの「ガラスの家」を加え、「住宅巡礼・ふたたび」とタイトルも新たに復刊。即購入しました。
中村氏の住宅への愛に満ちた文章と温かみのあるイラスト、これを見るだけでも価値があります。特に安藤忠雄の「住吉の長屋」とルイス・バラガンの「バラガン自邸」の章が素晴らしい。「住吉の長屋」の“住人”にスポットを当てて解説するなんて中村氏ならではの発想。無機質で住人を突き放すようなイメージだった「住吉の長屋」が、暖かい民家だということに気が付かされました。
そして「バラガン自邸」。屋上テラスで、鳥肌を立てて立ち尽くし、涙を流した著者の記述に私も涙しました。いつか実物を見てみたい。そんな気持ちにさせる本です。0
以前、図書館で読んで、あまりの素晴らしさに購入しようと思ったら、既に絶版。なんとか手に入れようと、出版社に再版依頼を送ったり、個人的に何かと思い入れのある本です。以前収録されていた、吉村順三の「森の中の家」が、著作権だか何だかの関係でモメたらしく、再版は難しいと言われていたのですが、今回、問題の「森の中の家」を割愛し、新たにフリップ・ジョンソンの「ガラスの家」を加え、「住宅巡礼・ふたたび」とタイトルも新たに復刊。即購入しました。
中村氏の住宅への愛に満ちた文章と温かみのあるイラスト、これを見るだけでも価値があります。特に安藤忠雄の「住吉の長屋」とルイス・バラガンの「バラガン自邸」の章が素晴らしい。「住吉の長屋」の“住人”にスポットを当てて解説するなんて中村氏ならではの発想。無機質で住人を突き放すようなイメージだった「住吉の長屋」が、暖かい民家だということに気が付かされました。
そして「バラガン自邸」。屋上テラスで、鳥肌を立てて立ち尽くし、涙を流した著者の記述に私も涙しました。いつか実物を見てみたい。そんな気持ちにさせる本です。0