CD3枚付 合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック リスニング問題編 の感想

この３月に中検２級を受けて一発合格しました。リスニングは筆記以上に大きな壁になると思い、筆記よりも長い期間をかけて攻略に取り組みました。会話表現問題、内容理解問題とも３級よりもはるかに難しく感じます。両問題とも日本人の知らない「成語」が文章に入っており、なかなか聞き取れません。約半年間、通勤時の１時間で録音を何度も何度も聞きましたが、なかなか単語を覚えられません。内容理解問題は２分ぐらいかかる長文で頭がついていきません。さすがにこれは無理かな…と半ばあきらめながらも、文章に出てきた知らない言葉を全て辞書でチェックしました。すると知らないうちに、問題で言っていることが３０％ぐらいしか理解できていなくても、問いを答えるために抑えるべきキーワードを聞き取れるようになってきました。筆記問題編同様、やっているうちに勘が働いてくる（＝中検２級の問題パターンがわかってくる）のです。
当日のリスニングテストは、合格ライン７０点のところ、７５点を獲得しました。正直言うと内容の半分も聞き取れませんでした。長文問題は情報量が多すぎて、聞いてる途中で頭に入ってこなくなりました。それでもキーワードだけはぎりぎり拾えました。つまり、リスニングはテクニックと勘を磨けば、高得点は取れなくても、合格ラインには持って行けるとも言えます。
このテキストを真っ黒にし、録音を何十回も聞けば、合格への道は開けます。
筆記試験編同様、私のように古い中古テキストを買うのではなく、最新のテキストを購入することを勧めます。気のせいか、古いテキストの録音よりも、本番の試験の方が読むスピードが速いと感じました。

最初は、問題集としてではなくディクテーションで使用しました。
お陰でHSK８級がとれました。

会話表現などもいっぱい入ってますので、
下手な会話集を買うよりこれを何回もやっったほうがいいかもしれませんね。

欠点は、中検２級自体による欠点です。
この本も中検２級にあわせていますから、当然リスニング問題はゆっくりです。
中検２級は、語彙が旧HSK高等大綱の範囲外のものも出されます。
ですから、この本にでてくる単語も旧HSK高等大綱範囲外（いうまでもなくそれより少ない新HSK６級の範囲外）
のものがかなりあります。
知らなくても合格はできるのですが、もうすこし頻度を考慮したもののほうがいいかも。
中検のバランスの悪さが原因で、この本の責任ではないですが…。