パレートの誤算 の感想
参照データ
タイトル | パレートの誤算 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 柚月 裕子 |
販売元 | 祥伝社 |
JANコード | 9784396634490 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
生活保護費の不正受給というアクチュアルな問題をめぐるサスペンス。
話が進むにつれて、生活保護費に蟻のように群がる人間たちの姿が浮き彫りになる。
しかし、だからといって、本書は、安直な生活保護批判の書ではない。
むしろ、主人公の聡美は、生活保護者を親身に援助するケースワーカーの仕事に目覚めていく。
社会の一定の割合の人間はつねに怠け者であるという、パレートの法則を誤算とするために。
サスペンスとしては、最後にどんでん返しがあるが、そこに至るまでいささか単調なきらいがある。
最初はいやいやケースワーカーをしていた主人公の内面の変化についても、もう少し丁寧に書いて欲しかった。
とはいえ、佳作である。
話が進むにつれて、生活保護費に蟻のように群がる人間たちの姿が浮き彫りになる。
しかし、だからといって、本書は、安直な生活保護批判の書ではない。
むしろ、主人公の聡美は、生活保護者を親身に援助するケースワーカーの仕事に目覚めていく。
社会の一定の割合の人間はつねに怠け者であるという、パレートの法則を誤算とするために。
サスペンスとしては、最後にどんでん返しがあるが、そこに至るまでいささか単調なきらいがある。
最初はいやいやケースワーカーをしていた主人公の内面の変化についても、もう少し丁寧に書いて欲しかった。
とはいえ、佳作である。