同人誌セレクション はらだ2 (The best best) の感想

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参照データ

タイトル同人誌セレクション はらだ2 (The best best)
発売日販売日未定
製作者はらだ
販売元ソフトライン 東京漫画社
JANコード9784864421737
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ボーイズラブコミックス

購入者の感想

レビューの★を1にするか5にするか、かなり迷いました。
精液と汗が一冊にギュッと詰まっています。

【収録作品】
・『週刊江戸』二人の逢瀬を週刊誌に撮られてしまいます。
・『若返り篇』土方が幼児化します。
・『壁』私はこの話が嫌いなので読みません。警告ついてます。
・『暮らす』同棲話です。
・『繰り返す』描き下ろし。

今回はオールキャラ総出演。
ひと作品で短い話を幾つかくっつけたようなつくりですが、各話それぞれが長いので読んだな、って感じはします。

ただ、途中まで話がうまく運んでいたのに、読者のボルテージがMAXになった時にそれを壊すように、いきなり暗転。
…はらだワールドの始まりです。

この本は中途半端な気持ちでは読まないほうがいいと思います。
この本には“ツンデレの土方を結局は許してしまう優しい銀さん”はいません。
土方を男として犯すところにゾクゾクしました。
土方は犯されて犯されて犯されます。
はらだ式銀時の愛情表現なんでしょうか。

はらださんの作品は読んでいていつも“ここで終わりにしておけばいいのに…”と思う事が多々あります。
ところが必ず『その先』があるんですね。しかもそこからが本番、なんですよ。
彼女は本能に赴くまま描き、読者に媚びちゃいません。
最初から最後まで同じトーンで貫かれたものがありません。これは一体何なのか。これが特徴かなと思います。またはこれが魅力なのでしょうね。

どの話も情けと狂喜の二重仕立てみたいな。
圧巻、というより異端派、孤立派みたいな。
まるで心理系アトラクションの入口に立っているような戦慄を覚えます。

土方の肩に手を置く銀時。
表紙を見ても二人の力関係がわかるのです。

この本は執着や支配、そういったもので出来ています。

(もちろんほのぼのやキュンや『クスッ』もあるんですよ、特に彼シャツならぬ“彼羽織”)

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