図解 原発のウソ の感想

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参照データ

タイトル図解 原発のウソ
発売日販売日未定
製作者小出 裕章
販売元扶桑社
JANコード9784594065706
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » エネルギー » 核・原発問題

購入者の感想

2012年3月9日リリース。2011年の原発関連本売り上げ1位となった『原発のウソ』に1年間の事実を集積加筆した『図解ムック版 原発のウソ』が本作である。こういった『図解ムック版』のリリースというのは、最近では副島隆彦氏も積極的にリリースしているが、写真やグラフは文章よりもより理解しやすく、非常に優れた仕上がりである。

今日は東日本大震災・福島原発事故からちょうど一年である。多くの震災関連の番組が放映されている。そして徐々にだが、被災した当初の状況というのも話されるようになってきている。しかしながら、アメリカは3,000ページを越える報告書を開示した一方で、『議事録がない』と胸をはって言えるあたりで日本政府は最低最悪なのは明白だろう。この差は一体何なのだ、と思う。いい加減日本人は日本の政治家の支離滅裂な無能さを認識すべきだと思う。

根底には、経済産業省と東京電力の根深い癒着がある。その癒着を先輩の方針として遵守し、守るべき国民の安全を形骸化した役人の実態がある。そして実際、1年たった今でも数十万人という人たちが未だ不自由な仮設住宅の生活を余儀なくされている。目に見える前進は無いどころか、双葉町の福島第1原発の北側・大熊町の福島第1原発の南側・楢葉町の福島第2原発の南側の3カ所に『中間貯蔵施設』を設置する旨、地元に話を出し、多くの『懐柔案』を出している。こんな状態で、原発の再稼働をしようとする動きすらある。日本人は自分の子孫のためにこれら一連の動きを真剣に見、考えねばならない。

一方、これほどの素晴らしい内容を一貫し出し続けている小出氏は未だ『京都大学原子炉実験所 助教』などという職に据え置かれている。これがいかに世界的な視野で見て恥さらしなやり方か、も日本人全員で考えるべきだろう。

これほどに日本だけでなく世界に『負』を与えた原発が必要なのか。これほどの『負』をこの本の図解で見せられて、これに対抗する何の『正』があるのか、政府は堂々と論破してみせてもらいたい。あるいは原子力を推進してきたお偉い肩書きの『識者』に未来の日本に何故原発が必要なのかをこういった『図解』で示してもらいたい。

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