世界最強の商人 (角川文庫) の感想

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参照データ

タイトル世界最強の商人 (角川文庫)
発売日2014-11-22
製作者オグ・マンディーノ
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784041017890
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

購入してから1ヶ月経過しました。毎日欠かさず、音読してます。私のような鈍感な人間は、ほかの人の何十倍も読み込まないと、自分自身に染み込まないので、これからも毎日欠かさず読み、自分のものとします。

書いてあることは確かです。
やればやるほど効果が出るし、運命の女神はこちらを向いてくれます。
仕事の時間、家族との時間、それらの時間を全力で味わうことは、醍醐味でしょう。
何かで失敗し、悔しい、リベンジしたい、そういう人にもこの一冊はお勧めです。

しかし、今の心の隙間を生める方法を求めてこの本をとるのならば、ちょっと考えてほしいです。
本書は、直接その部分には関与していません。

確かに、悲惨な物事や虚無感にも負けない屈強な心になるのでしょうが、
それは自分の心の闇に、ある程度正直に向き合えた場合でしょう。
よく言えば一直線で惑わされない、悪く言えば目標に外れるものや「弱さ」に見向きもしない徹底した合理的思考は、
非常に攻撃的です。
それ自体の善悪ではなく、むしろ自分の「弱さ」を見なかったことにするくせに心の隙間を埋めるようとする努力をするのが問題であり、
それは努力のための努力であり、かえって依存を増すでしょう。
少なくとも、私はそうでした。

もし、合理性の邪魔になる「弱さ」が自分に意味を持つ場合は、
一度は「弱さ」は何を私に教えようとしているのか、本当は私は何が幸せで、何をして喜ぶのか、
この努力は「弱さ」と向き合うためなのか、「弱さ」とは無関係であり、それよりも大きなもともとの願いのためなのか、
それで本当に「弱さ」を振り払えるか、本当はもっと穏やかな方法があるんじゃないか、などと振り返ってみるのがよいでしょう。
無意識に忘れられた大きな問題ほど手がつけられませんが、
せめて自分は得体の知れない何かに振り回されているという自覚や、
この努力が直接私を救ってくれそうにないが、少なくとも自分が願う幸せの一つは確実に叶えられるであろうという展望を、
心のどこかに置いとけば、
道を外すことも減り、昇華であってもうまく回ると感じています。

愚直にこの本のとおりに生きるのもありですが、
今一度自分という資源に向き合い、24時間にどう分配するのか、この本をヒントに創造してもいいでしょう。

地上最強の商人も持っているが安いので購入。内容は1万円のものと変わりません。
「営業マンはつくられる-オグ・マンディーノに学ぶ営業の技術」はいけませんがこれは買いです。
しかしこれは毎日読むことで効果が現れるものだと思います。
 違いはというと一万円の方はさすがに紙質もよく毎日触れてもしっかりしています。
 重要なのはチェックシートがついているところ。毎日実行したかチェックできます。
もちろん自分でチェックシートを作ればよいだけですが、なにしろ一万円もしたのだから元を取らなきゃという思いで毎日かかさず読むことができます。

 翻譯は無能唱元よりわかりやすく今風だと思うのですが、音読した場合は無能唱元のほうがリズミカルに読めるような気がします。
もっとも一万円の価格と皮革装丁によるヴェブレン効果かもしれませんけど。

「頑張れ、負けるな、努力しろ!!私はライオンだ!!」
小説の形式をとっていますが、紙幅の半分は、読者を鼓舞する啓発的メッセージの怒濤のような呼びかけです。
「己を律し艱難辛苦を乗り越え、命ある限りとにかく努力せよ」
・・・ひたすらそんな論調が続くもので、すごい、熱い。熱すぎる。

いや、熱いこと自体は悪くないと思うんですけれど、しかし、ここまでわき目もふらない努力礼賛主義って、どうなんでしょう。
原書が出版された1960年代という時代ならいざ知らず、21世紀を生きるわれわれの魂を燃え上がらせるには、いささかシンプル過ぎる哲学というのでしょうか。

それに、はっきりいって、この本には「喜び」の感覚や「明るさ」といったものがない。ひたすら重いのです。
まるで「努力と修身」を生贄にして「成功」を召還する魔術でもやってるのかの様相です。
作中には、「笑いなさい」というメッセージも出てくるのですが、この作品にかかっては、それすら自然な感情の発露を導き促すというよりかは、克己心によって作り上げた造作のようである。

もちろん人にもよると思いますが、そんなテンションで成功を手に入れて楽しいのかなぁ・・・。
ですからまぁ、プロテスタンティズム的(?)な修身論であったり、あるいはスポ根的な熱い努力がお好きな方以外には、ちょっと厳しい内容なのではないかと思う次第です。

「私は命のかぎり、がんばるつもりだ。私は敗北するためにこの世に生まれてきたわけではない。また、失敗が私の血管の中を駆け巡っているわけでもない。私は羊飼いにつつかれて動く羊ではない。私はライオンだ。私は羊と一緒に話したり、歩いたり、眠ったりはしたくない。
失敗という墓場に送られるのは私の運命ではない。私は成功するまでがんばりぬく。『世界最強の商人』巻物の第3巻より」。

巻物の部分を何回も読んで、潜在意識に刷り込めば、成功間違いなしだそうです。重要な一部だけを抜き出して何回も読んだり、さらに短くして心の中でつぶやくのもいいのではないでしょうか。ラインマーカーを引いてもいいと思います。訳者の山川さんによると、1日3回。ただし5分でいいそうです。今までの自分に対する思込みを消去して、よい思いを潜在意識に染み込ませるのには、それだけの回数が必要ということなのだと思います。

「私は今日という日を心からの愛をもって迎えよう。そうすれば、私は必ず成功する」。「私はこの大自然最大の奇蹟だ」。「私は唯一かけがえのない存在なのだ」。「今日、私は自分の価値を100倍にする」。「私は今、行動する」・・・エルサレムを舞台にしたストーリーは、物語としても素晴らしかったです。

1万円だして読んだ『地上最強の商人』が値段以上の価値があると思っていたが、まさか文庫で読める日が来るとは。1ページ1ぺージかみしめながらまた読もう。

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