将棋タイトル戦30年史 1984~1997年編 の感想

週刊将棋30周年を記念して1984年から全タイトル戦を振り返る全2冊の上巻。
過去の週刊将棋をまとめたものだが、写真は当時掲載されたものがそのまま。
記事の方は、多分当時の文章だがそのまま印刷されたものではなく、レイアウトし直されている。

まず中原十六世名人がこの時代を振り返るインタビュー。

掲載されているタイトル戦は、目次(を見る)にすべて出ています。
まず年度ごとに２ページ見開きで、その年あった出来事のまとめ「プレイバック」。
各タイトル戦は4ページずつで、１で対戦表、星取表など。
2、3で当時の記事、インタビューなど。五番勝負なら2図、七番勝負なら3図で、山場の解説。
4は棋譜で、主に縦3図を使ってポイントの解説を加えている。

全本4ページずつ振り返っていくので、探しやすく、
興味のある勝負から読む事ができる。
リーグの星取表などから、その当時の棋界もわかるし、貴重な資料である。

526ページの大作だが、紙が柔らかく持ちやすいので、読みやすい。