家メシ道場 の感想

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料理が好きなので料理本はよく読みます。良し悪しの基準は「実際に料理に使えるか」。写真がきれいだけどレシピはお粗末、明らかにちゃんと作らず書いてる、等々、そんな本が意外に多いんです。

でもこの本はちゃんと使えるいい本ですね。

３ステップにまとめたレシピ、読んで理解してすぐ作るのにちょうどいい。
そしてどのレシピも確かに安い。
さらにメニューにセンスも感じます。大根のバター煮なんて、その発想、考えたこともなかったのですが実際作ってみるととてもおいしかった。
そして本では特に主張してませんがほとんどの料理が長くても20分以内で出来ます。これ、料理する身からするととてもありがたい。ポイントも参考になりますね。料理のうまい人が初心者用に作ったのでしょうが、勘所をよく押さえてるなあと感心しました。

いつも料理をする人ならこの本の良さが分かると思います。逆に評論家的に上から論じる方にはきっとわからないでしょう。さらに、Webのレシピと比べるような方なら買わないほうがいいですね。そもそも自分で判断基準を持ってレシピを選ぶことが前提のWebと、「1食100円でかんたんごはん」という“基準”に則ってレシピを選んだ本を比べること自体が筋違いだと思います。この本を読む初心者の方は、“選ぶ”ことも出来ないし、その前段階から分からないわけですから。

食べること、料理することが好きな人、料理をはじめようと思ってる人、いつも料理を作る人には、とてもお勧めの本です。