figma Fate/stay night アーチャー (ノンスケール ABS&PVC 塗装済み可動フィギュア・ノンスケール) の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

造形に関しては、腰の外套の軟質部分のフチがやたら気になる以外は概ね良好です
特に、タイトルでも書いた背中の造形は完璧といっていいです……それだけに、figma共通仕様の背中の3mm穴が少々目障りに感じてしまいますがw
表情パーツは髪型の都合上前髪ごと取り替える方式で、正面を向いた通常顔の他に左側を向いた叫び顔が付属します
特徴的な眉は塗装で表現され、アイプリも正確でアニメの雰囲気が良く出ています
塗装に関しても特に問題はありません

可動に関しては、外套を着込んだデザインの都合上腕の可動がやはり90°程度しか曲がりません
その為、弓を引くアクションを決めるのに少々苦労します
その他はこのデザインにしてはかなり動く方ですが、他のレビュアーの方々も指摘している通り、頭部が前後に殆ど動きません
どうやら首が太いせいで顔パーツの顎の裏と干渉しているらしく、無理に顎を引こうとすると顔パーツと頭部の間に隙間が出来てしまいます
この点に関してはもう少し工夫が欲しかったです
腰の外套は後部がfigma関節で接続されている為、風でたなびいた姿を表現出来ます
但し、下げた時に隙間が目立つのと腰側の軟質パーツの悪目立ちの関係で、有る程度上げた状態でないと見栄えが悪いです

付属品は、干将・莫耶、弓、カラドボルグⅡ、交換用手首各種、予備手首接続軸、figmaスタンドが付属します
干将・莫耶は白剣のメタリック塗装、黒剣のハニカム模様が美しく、造形も問題ありません
弓はハンドガード部分を外す事で若干持たせやすくなりますが、武器持ち手首が固いのでドライヤーで温めて柔らかくしてから持たせないと親指が折れてしまいかねません
また、弦も再現されていません
カラドボルグⅡは何故か軟質素材製で、硬質素材と比べて若干重い為、専用の弓引き手首での長時間の保持が厳しく、サンプル画像のような体勢だとカラドボルグⅡが下に下がってきてしまいます
また、用途不明な左平手が付属しますが、恐らくロー・アイアスのポーズ再現用と思われます

実に4年間待たされ続けた挙句、新素体基準でようやく商品化されました

思えばこのキャラがきっかけで型月ファンになりました。
ならば買わざるを得ない。

背中が実にかっこいいフィギュア。
劇中のシーン再現で盛り上がる。これがやりたかったんだ！

ただやっぱり付属品がもうちょっと欲しかった。
ニヒル笑い差分とか、アイアスとか。
後、首が前後に動かないのが気持ちマイナスか。

アニメ版から起算しても随分経ったなと、感無量です。

表情がノーマルと叫びの二種、前髪ごと交換するタイプでどちらも再現度が高く満足。これで閉じ目があれば言うことなしでしたね。他の彩色およびプリントも、もともと細かいライン取りや色分けを要するデザインながらはみ出しや擦れ等がない精度の高さで安っぽさを感じさせません。

構造的にはジョイントの露出が基本的な肘・膝裏を抜けば外套部の付け根に二ヶ所あるのみで、後ろ姿を含めても十分隠せます。完全に見えない大腿部のロール軸やブーツの接地面積で台座無しの自立もそれなりに可能。さすがに肘関節は従来同様に一重・100℃手前の曲がりではありましたが、総合的な可動面は申し分なく、分割されている胸部と腹部間の捻りもあってサンプル写真のポーズ再現も危うさなしに行えました。

なお私は手にしたのが今回初でしたが、手首接続が間に球体ジョイントを介する新規格(リボルテック式)になっています。
手首パーツはそれぞれ4種あり、右手首が握り手・持ち手・矢つがえ手・開き手。左手首が握り手・持ち手・開き手x2となっています。左の開き手二種は指先の細かな曲がり違いで表情がよく似ているので、不思議なチョイス。手首をまとめる管理用パーツも付属していますが、径が合わずスカスカであまりあてになりませんでした。紛失注意の球体ジョイントの予備(一点)と合わせ、袋にいれておくのが吉。
なお手首の素材がかなり硬めのため、武器を握らせる際には温めてやわらかくするのが無難です。

アーチャーの活躍を思い起こせばちょっと欲しかったパーツも挙がってはきますが、印象的なものは一通り揃っているので、価格と比べても十分なお買い物でした。造形もさることながら、実際手にしてみてわかる可動フィギュアとしての進歩に驚かされる、よい一体だと満足しています。