仕事で使えるフェイスブック活用術～仕事の効率＆成果を上げる！実践テクニック～ の感想

Faceboo関連の書籍はいくつも出ていますが、入門書なら、入会方法からサービスの利用方法まで、Facebookのメニューを上辺だけ説明した掘り下げのない全く買う価値のないものが散見されます。また、企業でのFacebook活用といった内容では、Facebookを利用している有名企業をインタビュー等を交えて説明しているだけで、これは単なる読み物であり、自社でFacebookを利用しようと考えている場合にはたいして役に立たないでしょう。

さて、本書ですが、タイトルが示すように仕事で使えるFacebookの活用術が解説されています。いわゆる入門書ではなく、Facebookでは実際こういう活用の仕方があり、企業なら、こういった機能を使って、こういう使い方ができますよというようなことが例を上げて解説されています。この点はヘタな解説書より参考になると思います。

ただ、著者が自分がやってきたマーケティングに余程自信があるのか、自分が携わったFacebookのページを事例として少々過大に説明してあるのが気になります。(投稿すると何千件も反響があるとか) 実際にそれらのページを見ましたが、そこまでの反応は感じられませんでした。また、過去に出した関連著書についてもたびたび推奨するように触れているのも少々気になります。

また、Google+について1章割いてありますが、本の発売時期的にはタイムリーな話題でしょうが、なにせ提供されて間もないサービスであり、すぐに記載の内容が陳腐化するのは目に見えています。また、著者のGoogle+利用方法として書かれている内容も、使い込むには期間がなさ過ぎたのか、かなりざっくりとしていたものに留まっています。(現時点ではGoogle+とマーケティング or 企業活用の線が見えないためでしょう。)