池上彰のやさしい経済学 (1) しくみがわかる (日経ビジネス人文庫) の感想

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参照データ

タイトル池上彰のやさしい経済学 (1) しくみがわかる (日経ビジネス人文庫)
発売日販売日未定
製作者池上 彰
販売元日本経済新聞出版社
JANコード9784532197100
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学

購入者の感想

経済学を学ぶにあたってのマルクス以降の経済学がどんな変遷をたどったかを知るにはちょうどいいかも。
大学の講義の内容を収録してあるとのことなので仕方がないが
素養のない学生の稚拙な質問や回答は文庫にまで無理に収録する必要はない。

経済学について知りたくて購入しました。勉強になったので☆4つです。

<概要>
本書では、経済学の基礎について解説されています。たとえば、経済学とは何か(第1章)、金融のしくみ(第2章)、アダム・スミス(第3章)、マルクス(第4章)、ケインズ(第5章)、フリードマン(第6章)、自由貿易の役割(第7章)などについて書いてあります。

<勉強になった点>
「経済という言葉は『経世済民』の略で、『世を治め民を救う』という意味だ」(p10)、「昔の日本では、物々交換の仲立ちとして稲や布が使われていた。現在でも、稲は値段の値として、布は紙幣の幣として残っている」「昔の中国では、『子安貝』という貝がお金として使われていた。現在でも、お金に関する漢字には貝という文字が残っている」「たとえば、買い物の『買』、貴重品の『貴』、貯金の『貯』、財産の『財』、資本の『資』などの漢字に残っている」「貧しいという漢字は『貝を分ける』と書き、お金である貝をどんどん分けていく様子を表している」(p61〜62)

<気になった点>
TPPについて、農業の話しか書かれていないということが気になりました。たとえば、知的財産の話などもしたうえで、TPPのメリットとデメリットについて解説してほしかったです。

<目次>
はじめに
第1章 金は天下の周りもの―経済とは何だろう?
第2章 お金はなぜお金なのか―貨幣の誕生
第3章 「見えざる手」が経済を動かす―アダム・スミス
第4章 資本主義は失業者を生み出す―マルクス
第5章 公共事業で景気回復―ケインズ
第6章 「お金の量」が問題だ―フリードマン
第7章 貿易が富を増やす―比較優位

経済学を本気で勉強した事がない人は、これで基礎力は身に付くと思います。兎に角、経済学は偉い学者がいかにも難しそうに語るので理解ができなかっただけで、頭の固い学者ではなく、経済学はジャーナリストに語らせた方が正解であるという事を、この本を読んで心底納得できた。よくよく考えてみてもそうでしょう。経済って毎日のように新聞で扱われる話題で、日常生活と密接に関わりがあるわけだから。学者だって経済研究するのに新聞読んでんだと思うよ。

 「テレビ東京系列やBSジャパンで放送された」「京都造形芸術大学で客員教授として行った一般教養の集中講義『経済学』」(pp.5-6)」の活字化。
 「経済とは何だろうか」という副題の序章に続き、貨幣と金融の話へ、その後は、アダム=スミス、マルクス、ケインズ、フリードマン、リカードの経済学について、今日的課題と結びつけつつ解説する。
 舌を巻いた点を3つ。
 第一に目配りの良さ。例えば、スミスについて『国富論』だけでなく『道徳感情論』にも触れている。
 第二に比喩や例の巧みさ。例えば、マルクスが資本主義の分析を商品から始めていることを「人体に置き換えてみると……まず細胞の研究から始めよう、ということを言っているのと同じようなこと(p147)」とするところや、比較生産費説で、売れっ子漫画家とアシスタントの役割分担をとりあげているところ。
 第三に紹介されるエピソードの豊富さ。例えば、ケインズが後に妻となるバレリーナの属していたバレエ団員全員を招待してご馳走したという話まで盛り込まれている。
 参考文献一覧がないのが玉に瑕。

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