パーフェクト・センス スペシャル・プライス [Blu-ray] の感想

五感が徐々に失われていく謎の奇病が世界中に蔓延していく中、
残された時間と向き合っていく一組のカップルの運命を、
静かな筆致で描き出した異色のﾋｭｰﾏﾝ･ﾗﾌﾞｽﾄｰﾘｰ。

五感が消えるという一風変わったSF映画。
勿論、最後に残るのが視覚になる訳ですが、
一つ、また一つと五感が失われていく人々の動揺や、対応策が面白かった。
味覚が消えて「油と小麦だけあれば良い」と連呼するおじさんは印象的。
それと厨房で狂ったように食材を貪り食う人々は怖いです笑。
聴覚が消えて無音になる演出も良かった。

こういうSFﾗﾌﾞｽﾄｰﾘｰは何故か知らないけどﾕｱﾝ･ﾏｸﾚｶﾞｰが似合う気がします。
とても地味だけれど、観て損はないと思います。

シェフ（ユアン・マクレガー）の仕事場と科学者（エヴァ・グリーン）の自宅が近かったことから知り合う二人。しかし時を同じくして、五感を次々と失っていく疫病が世界に蔓延していた。アイディアは面白いし描写は巧みだが、結末が物足りない。グリーンのファンにはオススメ（妻曰く「不必要にサービスしすぎ」）。