朝日おとなの学びなおし 経済学 鈴木敏文の実践!行動経済学 (朝日おとなの学びなおし! 経営学) の感想
参照データ
タイトル | 朝日おとなの学びなおし 経済学 鈴木敏文の実践!行動経済学 (朝日おとなの学びなおし! 経営学) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 鈴木敏文 |
販売元 | 朝日新聞出版 |
JANコード | 9784023310261 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
対話体で鈴木会長がいろんなテーマについて語るのだが、質問者の誘導の仕方や、豊富な図表は、申し訳ないが、ややありきたりで、それらに目が行っていると、よくあるハウツーものみたいで面白くないと感じるかもしれない。むしろその辺は適当にして、鈴木会長の話のみをを良く読むことをお勧めします。鈴木氏は、全部手作りでやってきた人だけに、要約してしまえば、ありきたりのことも、彼の話し方や言い方には妙にリアリティがあって、つい引き込まれてしまう。すべてが真剣勝負のなせる業かと思う。そしてどんなことも、結局この人の場合は、全部、「相手の立場になる」ということで、もっと言えば「顧客の立場になる」ということに尽きるのだが、これまた、そう言うとありきたりな話に聞こえてしまうのだが、この人が語るとそこが普通の人とは違う。たぶん、行動するこちら側の、かなり大変さとか力の入れ具合とか、そういうことがぜんぶ視野に入っていて、「いっぱいいっぱい」に思えるときにこそ、じゃあ、その時顧客は〜?という風に、そのタイミングで考えていけるかどうか、が鍵なのではないだろうかと思う。逆に、こちら側が「いっぱいいっぱい」、という感じになって力押しになるぐらい真剣にならないと、もとより、「相手の立場」も何もあったものではないわけで、どうもその辺りを考えながら話をしてくれていることが、いろんな角度で勉強になる所以ではないかと思った。そして、やっぱり「価値」と「価格」についての目が厳しい。買ってほしいから価格を下げるというのは、全然本当の解決になっておらず、「価値」を高めていく、といことが本質的だ、という話になると、これまた、やっぱり「顧客の立場」を考えると或る意味当然で、買って良かったと思うものにお金を払いたいのが本音だからだ。とにかくとてもいい本だと思う。