By the Way の感想
参照データ
タイトル | By the Way |
発売日 | 2002-07-08 |
アーティスト | Red Hot Chili Peppers |
販売元 | Warner Bros / Wea |
JANコード | 0093624814023 |
Disc 1 : | By The Way Universally Speaking This Is The Place Dosed Don't Forget Me The Zephyr Song Can't Stop I Could Die For You Midnight Throw Away Your Television Cabron Tear On Mercury Minor Thing Warm Tape Venice Queen |
カテゴリ | » ミュージック » ジャンル別 » ロック |
By the Way とは
初めてザ・レッド・ホット・チリ・ペッパーズが体にネオンを塗りたくり、自分のソーセージにあぶなっかしく靴下をぶらさげて登場した時、最も忠実なファンク・メタルのファンでも、このバンドが20年経つ今もあまり変わらないファッションで活動を続けていることを予期することなどとても出来なかった。様々な悲劇と個人生活の激動を乗り越えて、このカリフォルニアのカルテットの8枚目のアルバムが登場。いつものように、ちゃんとビジネスしている。そしてこのビジネスというのが、決まってとってもいいのである。タイトル・トラックのBy the Wayは、スラップ・ベースにホワイト・ボーイのラップの中継ぎがはいるパワフルで傷だらけの1曲だ。Universally Speakingは、シンガー アンソニー・キーディスの故郷デトロイトに捧げる汗臭いソウルフルな曲である。Lemon Trees on Mercuryは1984年のFreaky Styleyからの借用じゃないかと思うくらい奇妙に似ている。このバンドの一つのジャンルに偏らないサイドを見てみよう。ラテン・フレイバーのCabronやムードたっぷりのVenice Queenなどがあげられる。しかしなんといっても驚かされたのは、Tearである。このみごとなザ・ビーチ・ボーイズへのオマージュは、ザ・チリ・ペッパーズの発展を阻まれた終身刑が免除される日が来ることを予感させる。購入者の感想
2002年発表の8thアルバム。前作「Californication」はジョン・フルシアンテの復帰第一作であり、美しいメロディがフィーチャーされてはいたが、その枯れたサウンドはあくまで「Blood Sugar Sex Magik」や、バンド脱退期間のジョンのソロ・アルバムの延長線上にあるものだったと思う。しかし今作には「Californication」に見られたような、枯れた諦念や傷だらけのたたずまいといった要素は薄れ、より前進した内容になっている。曲によっては深いディレイやリヴァーブが施されたサウンド・プロダクションは、より洗練され多様性を増した印象。なんといっても素晴らしいのはジョンのギターとコーラス・ワーク。決してテクニックをひけらかすような派手なプレイはせず、ひたすら曲を良いものにする、歌に寄り添ったメロディアスなプレイに徹している。
某誌のインタヴューでジョンは、「こんな不穏な世の中だからこそ、みんなに安心とか希望を与えるような、美しい音楽を作りたいと思った。そのために全力を尽くしたよ。」と語っているが、そのとおりの内容になっていると思う。音楽としての高い完成度が、生きることへの力強い肯定性を感じさせてくれる。「By The Way」や「Universally Speaking」の、ヴィデオ・クリップも素晴らしかった。
某誌のインタヴューでジョンは、「こんな不穏な世の中だからこそ、みんなに安心とか希望を与えるような、美しい音楽を作りたいと思った。そのために全力を尽くしたよ。」と語っているが、そのとおりの内容になっていると思う。音楽としての高い完成度が、生きることへの力強い肯定性を感じさせてくれる。「By The Way」や「Universally Speaking」の、ヴィデオ・クリップも素晴らしかった。