ピケティ入門 (『21世紀の資本』の読み方) の感想
参照データ
タイトル | ピケティ入門 (『21世紀の資本』の読み方) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 竹信 三恵子 |
販売元 | 金曜日 |
JANコード | 9784865720006 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般 |
購入者の感想
予断ですが、経済をそこそこ知っている人で、r をガンマと訳すことは絶対ありえません。朝生でも筆者をバカにしていましたが、そのとおりだと思います。
竹信氏はどれだけ経済に精通しているのか疑問を感じます。早々に r > g の式に出てくる r をガンマと、少しでも経済を勉強した人では絶対間違えない誤りをかかましてくれます。1章を読んだだけでも竹信氏の経済の精通力が疑われます。金持=悪のような論評をピケティはしていると誤解を与えるコメントがありますが、それは曲解です。ピケティは再配分を訴えているわけで、金持を悪と言っているのでありません。
4章以降は更に読むに値しません。ピケティを利用した、単なる安倍氏の批判で、内容もピケティの主張とは一切関係ありません。そもそもピケティは経済成長あっての再分配を訴えているはずですが、経済成長はガン無視です。再配分できていない、格差広がっていると、よくもまぁ言いたい放題。題名と中身が一致しないし、内容も曲解だらけだし、よくもこんな本を世の中出したもんだな。久々に最低な本を読んで気分悪いです。これピケティが読んだら激怒するだろうな。
竹信氏はどれだけ経済に精通しているのか疑問を感じます。早々に r > g の式に出てくる r をガンマと、少しでも経済を勉強した人では絶対間違えない誤りをかかましてくれます。1章を読んだだけでも竹信氏の経済の精通力が疑われます。金持=悪のような論評をピケティはしていると誤解を与えるコメントがありますが、それは曲解です。ピケティは再配分を訴えているわけで、金持を悪と言っているのでありません。
4章以降は更に読むに値しません。ピケティを利用した、単なる安倍氏の批判で、内容もピケティの主張とは一切関係ありません。そもそもピケティは経済成長あっての再分配を訴えているはずですが、経済成長はガン無視です。再配分できていない、格差広がっていると、よくもまぁ言いたい放題。題名と中身が一致しないし、内容も曲解だらけだし、よくもこんな本を世の中出したもんだな。久々に最低な本を読んで気分悪いです。これピケティが読んだら激怒するだろうな。
前半のピケティ『21世紀の資本』のあらすじ説明は、まあまあ普通です。ただ、有名な r > g の式に出てくる r をガンマだと思っていて、読み仮名つきで γ (ガンマ) とやってしまうという (p.21) 、この分野の基礎知識の欠如が出ています。受け売りする際には十分に注意してください。
後半はそれを日本に適用し、アベノミクス「批判」をしています。が、常に全体的な傾向をきちんと把握せず、個別の事例や細かい政策だけをとりあげて文句を言うという不適切な議論が展開されます。第3章では、カルロス・ゴーンが高給取りだ、高給取りが増えたというのにケチをつけますが、そりゃ金持ちはいるでしょう。でもそれが経済の中でどういうシェアを占めるのか考えなくては話になりません。また4章以降のアベノミクス批判は、通常言われるアベノミクスの大枠(三本の矢というやつ)はほとんど無視して、被災地の女性就業策が弱いとか、労働の規制緩和がダメとか、個別の政策についての論難に終始。それも、きちんと政策評価しているのではなく、著者の印象を挙げただけです。賛同できる部分も多少はありますが、政策批判としてはお話にならないレベルです。。で、ピケティがそれにどう関係してくるかというと……関係しません。格差が大きな問題だと言っている、という入り口の話だけであとはまったく出てこない。ピケティはそういう個別政策にまで入り込んだ議論をしてないから当然なんですが。
冒頭の記述によると、編集部に本書を書けと言われるまでピケティを読んだこともなかったとか。解説を書かせるなら、多少はピケティが関心領域に入っていて基礎知識のある人にやらせたほうがよかったのではないかと。おすすめはしませんが、前半のアンチョコ部分は、まあまちがってはおりません。
後半はそれを日本に適用し、アベノミクス「批判」をしています。が、常に全体的な傾向をきちんと把握せず、個別の事例や細かい政策だけをとりあげて文句を言うという不適切な議論が展開されます。第3章では、カルロス・ゴーンが高給取りだ、高給取りが増えたというのにケチをつけますが、そりゃ金持ちはいるでしょう。でもそれが経済の中でどういうシェアを占めるのか考えなくては話になりません。また4章以降のアベノミクス批判は、通常言われるアベノミクスの大枠(三本の矢というやつ)はほとんど無視して、被災地の女性就業策が弱いとか、労働の規制緩和がダメとか、個別の政策についての論難に終始。それも、きちんと政策評価しているのではなく、著者の印象を挙げただけです。賛同できる部分も多少はありますが、政策批判としてはお話にならないレベルです。。で、ピケティがそれにどう関係してくるかというと……関係しません。格差が大きな問題だと言っている、という入り口の話だけであとはまったく出てこない。ピケティはそういう個別政策にまで入り込んだ議論をしてないから当然なんですが。
冒頭の記述によると、編集部に本書を書けと言われるまでピケティを読んだこともなかったとか。解説を書かせるなら、多少はピケティが関心領域に入っていて基礎知識のある人にやらせたほうがよかったのではないかと。おすすめはしませんが、前半のアンチョコ部分は、まあまちがってはおりません。