えこひいきされる技術 (講談社+α新書) の感想

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参照データ

タイトルえこひいきされる技術 (講談社+α新書)
発売日販売日未定
製作者島地 勝彦
販売元講談社
JANコード9784062726207
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

少年時代に愛読した週刊プレイボーイの元編集長の本。
あのころのプレイボーイは眩しかった!
裕次郎、岡本太郎、開高健が人生相談のページを持っていた。
そして、子分の編集者のキャラが立ちまくり(軍事オタク、マン小峰)・・・
この雑誌がかもし出していた当時のワクワク感を思い返しながら読む。

”ありえない面白さ!”

塩野七生氏や開高健を口説き落とす時のエピソードはじめ
おもしろーい話が目白押し。
正直、同じことを自分がやったら、確実に変な人になりそう。
しかし、噛めば噛むほど自分の身になりそうな味わい深い本でもあります。

 この著者の本を読むのは二冊目(処女作の「甘い生活」(講談社)も素晴らしい)。
 「甘い生活」が東京スポーツに連載されている切れ味鋭いショートコラム集なのに対し、
 本作は書き下ろしによる他者とのコミュニケーションに関する、
 いわゆる「ノウハウ本」に分類されるであろう本。

 しかし、本書が凡百の「ノウハウ本」と大きく違うのが、
 著者ならではの、我ら凡人の「一歩先」ではなく「五歩先」どころかもっと先、
 否、例えて言うならみんなとは違う近道を発見し、一足飛びに目的地に達してしまうような、
 要するに次元の違う裏技的「コミュニケーション術」が示されている点。
 
 ※がゆえに、厳密には「〜される技術」という直球ど真ん中な書名でありながら、
  「ノウハウ本」とは言えないかもしれない。もちろん、役に立たないという意味では断じてない。

 内容は省くが、塩野七生、柴田錬三郎、今東光、開高健といった文豪を筆頭に、
 週刊プレイボーイ編集長として、また集英社広告担当役員として出会う人々に愛されたのも納得の、 
 凡夫であれば一生に一度あるかないかのものすごいエピソードが次から次へと披露され、
 そこから導き出されたタイトル通りの「えこひいきされる技術」が満載されている。
 
 小手先の技術論、精神論がはびこる世の中、みんながみんな小利口になっていく世の中で、
 こんな「本物」を読書界が得たことを、いち本好きとして心から喜び、快哉を叫びたい。
 頭で考えた本ではない。ページを切れば血が出るような、「ナマ」の本だ。
 かといって、どうやら著者本人は、著者の表現を借りれば「軽くあくびをしながら」
 書いたように思える。それがまた粋だ。

 こんな風に生きてみたい。この人と酒が飲みたい。
 本書を読んで、そう思わない人とは友達になれそうにない。

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