今日の風、なに色?―全盲で生まれたわが子が「天才少年ピアニスト」と呼ばれるまで の感想

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タイトル今日の風、なに色?―全盲で生まれたわが子が「天才少年ピアニスト」と呼ばれるまで
発売日販売日未定
製作者辻井 いつ子
販売元アスコム
JANコード9784776201090
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

子供に恵まれ親をさせていただきました。人並みの親をさせていただき、夫婦にやってきた3人の子供に感謝しています。親としての自分が人間的に未熟で、子供たちの個性・らしさを十分に発揮させてやれなかったと反省しています。が後の祭りです。特に3番目が、妻が仕事が忙しく母親の愛情を十分に受けられなかったことが悔やまれますが、もう過去の終わったことで後悔はしません。こういう家庭環境を分かったうえで自らの意志で次男もこの世に生まれてきたと思っています。自分が受けなかった愛情の不足分を、愛情と優しさを世間の方々に与えてあげてほしいと願っています。正に人は子供によって成長していくのだと、3人の孫ができ爺になり、しみじみと感じる昨今です。音楽により世界の人々を癒すという大きな使命を持って生まれた子供を持った辻井いつ子さんは、その才能を開花する手助けをすることが自分の使命で、無事役目役割を果たされたと思います。お疲れさまでした。この世の中で心の美しさが一番大切だということを改めて教えてくださり、有難うございました。

全盲で生まれた天才少年ピアニスト、辻井伸行くん。彼の母親辻井いつこさんが、伸行くんを産んでからピアニストとして第一歩を踏み出すまでの様々な出来事や、心の葛藤について書いたのがこの本です。 タイトルの「今日の風、なに色?」というのは、実際に伸行くんが母親にたずねた言葉です。この言葉からも、彼が大変感受性が強く、何にも汚されることのない美しい精神をもっていることがわかります。それはきっと、神様が視力のかわりに与えてくださった、彼だけの賜なのでしょう。そう感じる所は随所にありました。伸行くんがまだ生後八ヶ月の時、ショパンの「英雄ポロネーズ」に喜んで足をバタバタさせる。しかも演奏者がスタニスラフ・ブーニンの時だけで、違う奏者のものでは不機嫌になる。つまり音を聞き分けていたのです。ピアノタッチの違いなどがわかるというだけでなく、自分はこっちの音がいい、こっちが好きなんだと明確に意思表示をしている、その感性たるや神がかり的なものだと思わずにいられませんでした。 この本は、天才の片鱗を見逃さず大事に育んでいこうとした母親との二人三脚ぶりが描かれています。もちろん、ピアノやバイオリンの先生といった音楽のプロ達が、彼をより高みに引き上げようとしたその助力も大きいのでしょう。しかし、一番考え、一番行動したのは母いつ子さんでした。全盲の子を授かり、本当にこの子は生まれてきてよかったと思う日が来るのだろうか、と悩んだそうです。その悩みが大きかっただけに、伸行くんの音楽の才を彼が彼らしく輝いて生きるための、いわば人生の白い杖にしてやろうと、頑張れたのだと思います。 はたして自分の子供は、この世に生まれてきてよかったと思えるだろうか?また自分もそう思えるだろうか?読者の生き方が問われる本なのかもしれません。

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