人類は衰退しました 平常運転 (ガガガ文庫) の感想

毒も濃いよ。

まぁ、この先生は素直なもの書かないですよ。単純に笑えたり、おいおい、そういう落ちありかよと呆れている内に、たまにその中に潜んでいる毒にやられる。そういうお話。

長編の時はそれが薄まって、一遍読み切るとじんわり効いてくるんですが、これは短編が多いだけに即効性も高い。

毒というのは、皮肉とか風刺とかそういうものだと思ってもらって構わないんだけど、そう簡単なものでもない。やはり、毒、と言いたい。

この毒にやられると、先生の作品をもっと読みたくなる。この作品は先生のいろんな種類の毒が味わえて気に入っていたので、終わるのは惜しい。短編集の続きも待っています。

次作にももちろん期待。

待望した人退の後日談集です
新作5本は本編と変わらぬ人退の魅力が凝縮されており
おなじみのキャラ達やら本編の小ネタ、もちろん妖精さんも
まさに平常運転してる様を見て安心しました。
そして、ロミオ先生はしっかりと期待に応えてくれました。
BD/DVD特典小説の方は私ちゃんの旅行記（珍道中）となっており
少し大人びたというか他所行き顔の私ちゃんの新たな一面が見れます。
一つと漏れず面白い、何より未来に繋がって行く感じがいいですね。
カラーピンナップはBD/DVD特典の小冊子の表紙も網羅しているので
単巻購入者にはあまり美味しくはない……感じかもしれませんが
逆に未購入者は必見です、例のビキニアーマーも載っています。