「課長」から始める 社内政治の教科書 の感想

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参照データ

タイトル「課長」から始める 社内政治の教科書
発売日販売日未定
製作者高城 幸司
販売元ダイヤモンド社
JANコード9784478028339
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用 » ビジネスライフ

購入者の感想

本書を読了。評者の経験では、本書の結論は第6章の「自然に逆らっては、何事もうまくいかない」(224頁)という一文に尽きていると思っています。その上で、如何にリアリストに徹し、上手く立ち回るか。負ける喧嘩はしないが、本当に勝負をかけるときは、そうすべき人に対しては旗幟は鮮明にした上で一点に張る。社内政治とはそういうものであって、それ以外のものではあり得ません(多分)。以下、備忘までに印象に残った言葉を幾つか。

「できるマネジャーは、部下を掌握し、上司や上層部の信頼を獲得し、社内横断的なキーパーソンのネットワークもつくっている。そして、社内の利害関係を巧みに調整しながら、「自分が正しいと思うこと」を実現しているのです」(6頁)。
「社内政治とは、「影響力のゲーム」なのです」(33頁)。
「誰に対しても好意をもって接することと、誰に対しても調子を合わせることは、似て非なるものです。・・・ 「八方美人」は必ず「八方塞がり」になるのです(35〜36頁)。
「かけた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め」(58頁)。
「まず、人に与えよ。しかし、善人にはなるな。これが、社内政治の鉄則です」(61頁)。
「「私心」を「大義」に磨き上げる」(62頁)
「リアリストしか生き残れない」(103頁)
「部下を出世させられない者は、「力」がないと見なされる」(164頁)
「上層部が、社内横断プロジェクトのメンバーの選定をする際に、名前が挙がるか挙がらないかは、あなたのキャリアにとって大きな意味をもつことになります」(210頁)。
「そもそも「共同経営体制」など幻想なのです。組織において、複数の者が対等に権力をもつなどということはありえません。権力は必ず集中します」(252頁)。
「答えはひとつしかありません。ビジネスマンとしての「誠実さ」を言動の基軸に据えることです」(259〜260頁)。
「「原則」に忠実に生きることこそが、真の「中立的立場」をつくり出すのです」(261頁)。

最終的には、社内政治は手段であって目的ではありません。その辺の機微が分かるか分からないかで、人間の器も大きく変わってくるように思いますね。

当方40手前の管理職です。
正にこの本に書いてあるような壁にぶつかり、ずっと悩んでおりました。
これまで現場では頑張って働けば結果を出せていたのですが、現在のポジションになってからというもの
他部署の協力が何故かうまく得られず、また理不尽な出来事がまかり通る事に腹を立ててばかりでした。

この本は著者の体験したエピソードをたくさん書いてあり、読んでいて、「ああ、あるある。」といった共感する事ができます。
もちろん著者なりの対処法も記載しており、タイトル通り社内政治に関わり始めた人に適していると思いました。
恐らくそれ以上の方には物足りないのかなとは思いますが、私にとっては目からうろこでしたので星5つです。

私の場合性善説に基づいて思考・行動する事が多かったのですが、
人間3人集まれば派閥ができる、という言葉にもあるように、人は本来ぶつかり合うものだ、
という事にようやく気付かされた。
性悪説が正しいというものではないが、人の本質を受け止める事ができるようになり、他者の立場を肯定できるようになっただけでなく、
私自身の価値観も同様に肯定する事ができるようになった。

この本を機に、関連本を読み漁っています。

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