100年デフレ―21世紀はバブル多発型物価下落の時代 (日経ビジネス人文庫) の感想

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タイトル100年デフレ―21世紀はバブル多発型物価下落の時代 (日経ビジネス人文庫)
発売日販売日未定
製作者水野 和夫
販売元日本経済新聞出版社
JANコード9784532194888
カテゴリビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 各国経済事情 » 世界

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「革命的経済学」であり「良くぞ日本で出版された」と敬意を払える内容ぎっ
しりの、文庫本化・再発売である。初版は2003年2月に日経から単行本で発売
された。小生は愛読した。日本経済の現状があれよあれよという間に水野氏の理論
(予測)通りに展開していって、現在では欧州まで「デフレ」がカバーしている。
つまり先進国では「緩やかな=優しい(ビナイン)デフレが続くだろう」と言うの
である。
日本の「景気回復感なきこの10年」を説明するには的確だし、日銀の政策が誤り
ではなかったという総括も可能である。
最近では「ミスター円」の元大蔵財務官・榊原英資氏が著書の中で水野理論を絶賛し、これをベースに
独自のグローバル経済論を繰り広げ、出版される単行本はベストセラーとなっている。も
ちろん水野氏の著書も売れてはいるらしいが、現行の「アメリカ経済学」を正面から否定
する内容なので榊原氏ほどは稼いでいないはず。水野氏は地味なのである。
さて、水野理論の骨子とは、現在の世界経済は「デフレ」「インフレ」が混合し「構造変
化した経済」に生まれ変わっていると言う仮説である。水野氏は三菱UFJ証券チーフエ
コノミストの現役だが、他の証券エコノミストとは「人種が違う」ようで、経済学者より
より学者的である。彼は三菱の豊富な経済データを基にしてプロジェクトチームを組んで
徹底研究。「株式販売の本業」から見れば、デフレを力説して、販売不振にも繋がるよう
な理論を構築しいる。これを又、三菱が継続させたのだから「さすが天下の三菱グループ」
として頭が下がる。結局、水野氏は「短期の投機的資本家」を擁護するのではなく「本物
(長期)の資本家」を擁護しているのだろう。

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