経済交渉にみた本物の交渉力 (詩想社新書) の感想
参照データ
タイトル | 経済交渉にみた本物の交渉力 (詩想社新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 榊原英資 |
販売元 | 星雲社 |
JANコード | 9784434199387 |
カテゴリ | 経済学・経済事情 » 各国経済事情 » 日本 » 国際経済と日本 |
購入者の感想
いまで言えばTPP交渉だが、そういった国家間の経済交渉とはいかなるものなのかが時系列を追って書いてある。1ドル360円レートが決まる交渉から、日米円ドル協議やプラザ合意、日米構造協議、最近のTPP交渉まで、経済交渉の舞台裏も含め、どのように交渉が行われてきたのかまとめられている。
特に、日米包括協議、アジア危機に際しての米国やアジア諸国との交渉、AMF構想などをめぐる交渉は、著者自身が実際に交渉官として最前線でテーブルについていただけに、その証言はとても興味深かった。
戦後の経済交渉史を追うことで、結果的に日米の経済をめぐる戦後史がよくわかる。常に米国の強い影響下にあったということと、それに対峙してきた日本の取り組みが非常によく理解できる。世界におけるこれからの日本のあり方を考えさせられる一冊だ。
特に、日米包括協議、アジア危機に際しての米国やアジア諸国との交渉、AMF構想などをめぐる交渉は、著者自身が実際に交渉官として最前線でテーブルについていただけに、その証言はとても興味深かった。
戦後の経済交渉史を追うことで、結果的に日米の経済をめぐる戦後史がよくわかる。常に米国の強い影響下にあったということと、それに対峙してきた日本の取り組みが非常によく理解できる。世界におけるこれからの日本のあり方を考えさせられる一冊だ。