超訳 ブッダの言葉 の感想

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参照データ

タイトル超訳 ブッダの言葉
発売日販売日未定
製作者小池 龍之介
販売元ディスカヴァー・トゥエンティワン
JANコード9784887599581
カテゴリ人文・思想 » 宗教 » 仏教 » 仏教入門

購入者の感想

中途半端な知識と中途半端な人生経験から、中途半端な訳をしている印象。
著者は沢山の本を書いているが、仏教の知識を切り売りしている様に見える。
珍しい経歴と筆まめさから、コマーシャリズムと持ちつ持たれつなのだろうか?
私は、渾身の作というものは、1年にそう沢山書けるものではないのではないかと思う。

一般論として、若い僧侶が頑張る事は良いことだと思うし、仏教が育んだ2500年の智恵を一般に啓発するのは大いに賛成。
一方、悟りや救いというものは、知識や理論だけでは無理ではないかと思っている。
著者は非常に頭でっかちに見える。人や社会、特に「苦」のある現場でもっと深い活動をしなければ机上の空論に過ぎない。
この出版ペースから考えるとそう思う。現場で深い活動をし、じっくり入魂の書籍を書いて欲しいと思うのだが・・

書籍その物だけを見ても、おなじ東大卒でも鈴木大拙とは月とスッポン感がある。
仏教者が書いたものは、業界人ならぬ身の私達には分かりにくい面があり、分かり易さ、親しみ易さいう処では存在価値があるのかも知れないが。

しかし欧米的教養を学んだ者同士で比べても柳澤桂子氏の「心訳 般若心経」に遠く及ばない気がする。
日本の仏教でないものというなら、ダライ・ラマやティック・ナット・ハンなどなど、遥かに深く広いと思う。
この本を少しでも気に入れたなら、「ビーイング・ピース」には驚愕されるのではなかろうか。

追記:
記載して約1ヶ月後に、中村元(東大名誉教授)の初期仏教の本を拝読した。小池氏はその辺り(初期仏教)を核にして居られると仄聞するし、中村元氏の著書も参考文献として5冊挙げておられるが、かなり言い回しが違ったり、意図的に?取捨選択して居られる印象を受けた。

例えば、中村元先生は
「上に、下に、横に、障害なく怨みなく敵意なき『慈しみを行うべし』」
また、具体的に幸福とはどんな事かと尋ねられ、「…諸々の『道の人』に会うこと、…」
などと周囲への直接の働きかけを記しておられるが、そういう方向の文章は見当たらなかった。

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