雑草のはなし―見つけ方、たのしみ方 (中公新書) の感想
参照データ
タイトル | 雑草のはなし―見つけ方、たのしみ方 (中公新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 田中 修 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784121018908 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 植物学 |
購入者の感想
私は趣味でよく魚釣りに行きます。
整備があまり進んでいない土地を、草花をかきわけて進むこともあります。
本書を読む以前の私にとって、雑草というものはただただ鬱陶しく邪魔なものでした。
ですが、一見有象無象に見える彼らにもきちんと名前があります。
そして驚くべき能力を駆使して必死に生きています。
本書を読み、外出する楽しみが少し増えました。
誰しも一度は目にしたことのある雑草、名前を知っている雑草が出てきます。
内容も難しくないため、無知でも親しみやすいです。
同時に植物、もとい自然というものに対してまた示唆を与えてくれたような気がしました。
整備があまり進んでいない土地を、草花をかきわけて進むこともあります。
本書を読む以前の私にとって、雑草というものはただただ鬱陶しく邪魔なものでした。
ですが、一見有象無象に見える彼らにもきちんと名前があります。
そして驚くべき能力を駆使して必死に生きています。
本書を読み、外出する楽しみが少し増えました。
誰しも一度は目にしたことのある雑草、名前を知っている雑草が出てきます。
内容も難しくないため、無知でも親しみやすいです。
同時に植物、もとい自然というものに対してまた示唆を与えてくれたような気がしました。
身の回りに見かける雑草と呼ばれる植物達。口絵を見ながら、ああ、この草見たことがある。こんな名前だったのか・・・・そしてその名前の由来や、その植物の分布、種を作るための受粉の工夫などの話。あるときは科学風に、あるときは文学的に。大ぶりのカラスノエンドウ、こぶりのスズメノエンドウ、そして中間にはどんな名前があるのか?たんぽぽ(ダンデライオン)の名前の由来。ツキミソウは月の出を待っているのか?など、何の気なしに見ている雑草たちがなんともいえない生命の神秘を感じさせてくれます。とっても楽しく細やかな観察による植物の話は、読み終わると、見かける雑草を「雑草」と呼んではかわいそうな気がしてきます。ちゃんと名前で呼んであげたくなるほど雑草への愛情を感じる一冊です。文章も平易で読みやすい。植物のエッセイとしてほんとにステキな一冊です。