自分を好きになれないキミへ の感想

全体的に読者の気持ちが楽になる、楽に考えられるような考え方を教えてくれる内容になっている。
個人的な感想として、読者のことを考えてなのだろうが、言葉や考え方を拡大解釈している印象が強く、
どうも無理やりな感じがしてしまい、地に足の着いた内容ではないなという感想でした。

ただ一点最後の怒りについてはよくある考え方なのかもしれませんが、誰かへの怒り、何かへの怒りというものが実は
結局のところ自分に対しての怒りなのだという言及については心当たりがあったので役に立ちました。

「心が全てだ」
とか
「思考は現実化する」
とか
「ダメな自分も丸ごと愛してあげましょう」
とか
「ポシティブ・シンキング」
とか
「人の二倍も三倍も頑張れ」
とか
「人と比べないでいいんだよ。キミはキミでいいんだよ。」

とか、よくあるセラピー本のタコ耳でうそ臭い言葉（笑）、一歩間違えればカルト宗教と
大差ない思想が、間違いであることを指摘し、どう考えれば救われるのか、
人生を前向きに生きられるのか、やさしい例えと共に書いてあります。

なるほど、と膝を打つような文章が沢山ありました。
こういうことを子供の頃に学校や周りの大人に教わっていたら
自分の人生も随分違っただろうなあ。orz