フィギュアスケート日本男子応援ブック6 の感想

怪我からわずかな期間の練習しかできない、局かけが練習の不足などが感じられたＮＨＫ杯は観ていても気持ちが重くなる中継でしたが、一生懸命に取り組んでいる姿が写真で垣間見ることが出来、余り良い状態でないときも高みを目指しているのが伝わってきた。
涙の向こうに高い目標が生まれたＮＨＫ杯なので、表彰台、笑顔がない本は初めてかも知れない。
救いは「ゆづワールド」。このページは嬉しく読みました。そしてＥＸの心のこもった演技。吹っ切れた感情が充分に伝わってきました。
さらに応援したくなる一冊となりました。

確かに羽生選手の写真は質・量ともにそこそこです。羽生選手ファンには写真を手元に置くという意味では買う価値はあるかもしれません。
が、町田選手の写真のチョイスが酷すぎやしませんか？なぜこうも髪の毛が盛大に膨れ上がった写真ばかり・・

とあるブログで読んだのですが、海外のある選手が「演技中の酷い顔の写真を使われるのは本当に嫌なんだ」と話していたそうです。そりゃそうですよね。羽生選手の写真はそれなりに選んでいるようですが、他の選手についてももう少し愛あるチョイスをお願いしたいですね。
それから、町田選手のエキシナンバー「Je te veux」を「ジュ・トゥ・ヴィー」って読むの、初めて聞きました。一般に知られているのは「ジュ・トゥ・ヴォー」とか「ジュ・トゥ・ヴー」じゃなかったでしたっけ？

他にも、無良選手のSP内容について「4回転、３回転、コンビネーションを含めジャンプをいずれも成功させ」、宇野昌磨選手の全日本ジュニアFSは「4回転2本、3回転2本とシニアでも難しい構成で挑んだ（中略）3回転は1本を見事に成功させた」って・・・。
他の箇所では「トリプルアクセル」とか「3回転半」とか書いてるのに、なぜかここではトリプルアクセルを3回転と書いているのはどうしちゃったんでしょう？ショートでトリプルアクセルは必須要素だし、フリーで3回転2本しか入れない構成ってありえないんですけど・・。

お値段も手ごろですし、初めてフィギュア雑誌を購入される方もいらっしゃるでしょうから、もう少し基本的な記述ぐらいは正確にしてもらいたいなぁと思い、この評価にしました。

羽生結弦特集かと思いながら、ページを開けていきました。
ページに80ページ中31ページがゆづクンです。
アクシデントの時にいろんな方がいろいろ言ってましたが、体操の絶対王者・内村航平さんの
コメントが当時大好きで、嬉しさと心強さを持って聞いた覚えがあったのですが、
そんな小さいコメントまで載ってたので、『あ~ここまで拾ってくれたか』といった感じでした。
ムック本・・・字が多いですね（笑）

写真はアフロさんのが多いので、ネットでよく見かけたなぁと思いつつ見ました。
でも、ゆづクンの美しさは十分堪能できました。

村上大介クン、町田樹語録とかもあり、フィギュア本にしてお手頃ですし、
ミーハーの私には十分楽しめた一冊です。

「５」のレビューでこのシリーズを「正式名称：月刊わたしのユヅルくん」と冗談で書きましたが、
2014年12月現在、本当に月刊化の様相を呈しているダイアプレスの「羽生くん人気便乗ムック」第６弾です。
もう少し刊行を遅らせていたら、グランプリファイナルの結果まできちんとフォローできたんでしょうが、
なにしろ月刊ペースでばんばん刊行してるので、最新の情報なんかぜんぜん追いつきません。
「別にいいよね来月また出すし！みんな次も買ってね！！」そんな感じ。勢いはあるよ！

というわけで、羽生くんにとっては苦い復帰戦となった「NHK杯」を大特集した珍しい一冊となります。
今後発売される後続の出版物は、グランプリファイナルまでの軌跡をまとめてくるでしょうから
これはこれで興味深いかも。という意味で★５つとさせてもらいました。
「週間少年ジャンプ」並の超展開となった2014年グランプリシリーズにおける
羽生結弦史に残る惨敗の記録。後の圧勝を知る今となっては、この苦難の試合もまた思い出ですね。

羽生くん成分は30P。今回は町田さん成分が20Pと倍増しています。
エキシ特集や語録集もありなので、町田さん目当ての方も今回は買っていいんじゃないでしょうか。
ただし相変わらず写真チョイスがホント微妙なんですよ…もうわざとやってんじゃないすかねダイアプレス…。

あとは無良さん10P、村上・小塚6P、田中・日野・宇野・山本2Pという内訳です。
グラビア重視で文章記事の読み応えは相変わらず皆無と言っていいシリーズですが、
刊行ペースを上げることで、旬の競技のライブ感を伝えることには十分成功しているので、
８００円という破格の価格設定を加味すると、やはり高く評価したくなる一冊です。

冒頭がNHK杯での羽生選手の演技の写真でした。
30ページ分が羽生選手でしたので、ファンとしてはうれしかったです。

羽生結弦のすごさにも触れられており、改めて羽生結弦の
すごさを知ることができました。

欲を言えばもっと羽生選手を扱ってほしかったです。

町田選手の部分も20ページほどありましたので、町田選手の
ファンの方にも喜んでいただけるのではないかと思いました。

ファイナル特集が組まれるのであれば楽しみにしたいと思います。