木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(下) (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(下) (新潮文庫)
発売日2014-02-28
製作者増田 俊也
販売元新潮社
JANコード9784101278124
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

センセーショナルなタイトルの本作ですが、
タイトルの様な「事件の検証」のような内容では全くありません。

このドキュメンタリーの本質は
「人間が自らを磨きぬく上で、それを支える人たちの愛情がどれだけ大切なものか」
という極めて単純な事を再検証した点、これに尽きると思います。

師弟愛、友情、妻や家族との想い、
最強の男キムラはあるべくしてあったのではない、
数多の愛情に支えられて強くなったのだと。

それは彼の愛弟子、岩釣氏
そしていわば孫弟子にあたる金メダリスト石井慧が立派に体現してくれています。
我々読者は疑いようもなく、ただ信じることができるのです。
愛と、それが生み出す真の肉体の強さを。

増田俊也さん、本当に名著を届けていただきありがとうございます。
あなたという作家の存在もまた、木村政彦の強さの証しです。

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