零~濡鴉ノ巫女~ コンプリートガイド の感想

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「濡鴉の巫女」の攻略本が出ているとは知らず、偶然に本屋で見かけて購入。
本のタイトルがコーエーの攻略本では定番？の「コンプリートガイド」だったので
すでにクリア済みの自分としては「目新しいコラムの１つも読めれば。。。」と思い
大して期待もしないでお布施のつもりで買いました。

しかし、中身を見てびっくり！１７５ページのうち、約２／３がシステムと攻略ページで
残りの１／３は任天堂のスタッフも交えた開発チームによる豪華な座談会や
主要な登場人物とか怨霊のデザイン画集、おなじみのディレクター柴田誠さんによる
世界設定と各エンディングの解説など、ファンとしては非常に嬉しい内容で
これを「コンプリートガイド」の名前で売るのはもったいないな、と感じました。

ちなみに前作「真紅の蝶」の設定集「くれないの杜」に比べると
内容、本のサイズともにスケールダウンしていますが、読み応えでは負けていません。
零シリーズの世界観が大好きな自分としては、やはりディレクターの解説がどれも興味深く
最終ページまで一気に読み切ることができました。

ゲーム攻略に関しては、すでに書かれている方がいますが、必要十分な内容です。
そもそもそんなに難しいゲームでもないですし。。。
トリセツを水増ししたシステム解説や過剰なまでのデータでページを埋めるくらいなら、
この本のようにインタビューや開発段階のイラスト、開発秘話などに
少しでもページを割いてくれたほうがファン的には何百倍も価値があります。
この内容構成は個人的には「よくやったコーエー！」と賞賛したいです。

通りすがりで購入した自分としては、想像以上に満足のいく内容でしたが、
本のサイズがＡ５と小さいのが最大の不満！
他では見られないせっかくのデザイン画やキャラクタービジュアルが
小さな絵でしか見られないのは本当に本当に残念でなりません。
なので、その点で-１の☆４つとします。