思い出のマーニー [Blu-ray] の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル思い出のマーニー [Blu-ray]
発売日2015-03-18
監督米林宏昌
販売元ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
JANコード4959241756893
カテゴリDVD » ジャンル別 » キッズ・ファミリー » キッズアニメ・映画

購入者の感想

それは、「ヒロインがお世辞を言わない」ことだ。
キキにしても千尋にしてもシータにしてもソフィーにしても、とにかく「良い子」だと思う。
いきなり敵である相手に対して、親しげにするとか、有り得ない。
杏奈に共感出来るのは、暴言を吐いてしまって、その自分を嫌だと思うような所。
これは、どんな人にだって、あると思う。
ただ、宮崎駿では、このヒロインは生まれなかっただろう。
ちょっと感じ悪い同い年と思われる女の子だって、キキのようにぷいを顔を背けて立ち去るだけで終わってしまっただろう。だが、どうしても、優等生になりがちな宮崎ヒロインに嫌気が差していたので、杏奈は新鮮だった。冒頭からすでにノックアウトされていたのだが。
そして、杏奈もマーニーもとにかく可愛い。同性だけれど、見ていてどきどきするくらい可愛い。
私はどちらかと言えば、杏奈側の人間だったが、マーニーみたいな友達がいたら、人生もっと違っていただろうな、と思ったりしてしまった。
後半はずっと泣きながら見ていたのだが、何故だろう、手放したくない作品の一つだな、と思った。
ただ、無理に舞台を日本にしなくても良かったんじゃないか、というのが、ちょっと気になったけれど。登場人物の名前が、時々違和感があったので。
米林監督の作品は、キャラがどこか柔らかい、そして優しい。背景を見せる監督でもあるな、と思って、映像的にも気に入っている一作。

映画の公開当初は「期待はずれ」「暗くて気が滅入る」「主人公の性格がひねくれていて不快」などあまり良い感想を聞かなかったので、さほど期待せずに観たら

すごく良い作品だと思いました。
心に滲みて涙がこぼれました。
静かな美しい作品でした。

トトロやラピュタなど、往年のジブリ作品のようなドキドキわくわく!な雰囲気を求める方には退屈で期待外れな作品に感じられるかもしれません。

独りぼっちの辛さを知っている人
人間関係が上手く築けなくて悩んでいる人
自分が好きになれない人
人生につまずいて独りきりで悩んでいる人

など、気持ちが外ではなく自分の内側に向かっている人・内向的な人・ちょっと心が疲れている人には特に共感できる物語だと思います。

そっと大切にしまっておきたい素敵な作品だと思いました。
大人数で観るよりも、一人 または大切な人と二人で静かにゆっくり観るのをお勧めします。

「この世には、目に見えない魔法の輪がある。輪には内側と外側があって、私は外側の人間。でもそんなのはどうでもいいの。私は、私が嫌い。」

冒頭のこの杏奈のモノローグに、すっかりまいってしまった。
俺じゃないか。
青い目、暗いブラウンの髪、整った顔立ち。女の子で12歳。「お兄さん」と「おじさん」の中間にいる、冴えない野郎の俺とは何もかも違う。なのに、彼女の持つ悩みと孤独とコンプレックス・・・俺とまったく同じだ。

杏奈も俺も、好き好んで一人孤独にいるわけじゃない。本当は、何人かの友達で集まって、たわいない会話を楽しんだり、両親に悩みを打ち明けて、相談に乗ってもらったり・・・でもそれができない。それが辛い。
親や友人にどうしても心の底からの信用ができなくて、自分の心の内をさらけ出すことができない。辛いときに心の内を吐露できる、自分の理解者が欲しい。でも、劇中でしばしばみられるように、杏奈は知らず知らずのうちに他人を避けてしまう。自ら心を閉ざす者を誰が理解できるのか。
何が一番辛いかと言えば、それらのコミュニケーション不全の原因が、自分にあるのだということが、もう嫌になるくらい自分で分かっていることだ。

中盤の「太っちょ豚」という杏奈の暴言。本当は杏奈にもわかっているはずだ。別に「太っちょ豚」には悪気なんてものはない。ただコンプレックスを抱えながらの他者との交流がどうしても苦痛で不愉快で、ぐいぐいと圧力を伴って迫ってくるようなあの「太っちょ豚」の干渉に強烈な拒否感を感じてしまう。差し出された仲直りの手すら拒否し、その場から逃げ出し、走って走って逃げた先で・・・強烈な自己嫌悪に襲われる。あぁ、やってしまった。私はいつも醜くて不機嫌で不愉快で・・・。人を裏切ってばかり。こんな自分がもう嫌いで嫌いで・・・。彼女が自分への悔しさで歯を食いしばり涙を流すあのシーン、本当に痛いほど気持ちがよくわかった。

「私は、私が嫌い!」
この映画放映前の宣伝を聞き、私と同じ!と思って、自分のこころの病の治療に結びつくことが得られるかもと、即、映画を観に行った私でした。
映画を観て、杏奈が浴衣姿で泣きながら、「私は、醜くて、バカで、不機嫌で…だから、こんな私をみんな…私は、私が嫌い!」という杏奈のこころの叫びは、やはり私のこころがキシキシと締め付けられるように痛むほど一緒でした。
私は、子どもの頃、躾の厳しい親に育てられ、小学校4年生から中学校3年生までいじめを受けていました。いつも周囲の目を気にして怯えていました。そのうち、健常者が嫌いになり、障がいのある方を護りたい、障がいのある方が生活しにくい社会に反感を抱くようになり、私は医療関係の仕事に就きました。仕事をしていくうちに、逆にクライエントに励まされ、癒されて、健常者は嫌いでなくなりました。
しかし、それから10年以上経ち、人として、医療従事者として、一人の女性として自信を失う喪失体験が5年間の間に立て続けにあり、すっかり自信を失い、何もできない自分を責め続け、自分が嫌いになり、自虐的になってしまいました。
そのようになってしまうのは、どうしても多感な思春期に身内や他者から愛情不足を感じ、自己肯定感が低下しているのが、根底にある感じがします。
しかし、この映画を観て、このような状況でも、私は周りに支えらていることを改めて感じ、躾の厳しかった親は、私への愛情をうまく表現できなかったのだなということを感じました。
初めから完璧な親はいない。また、完璧な人はいない。周りも自分も皆そうだから、少しづつありのままの自分を受け入れ、他者にも自分にも優しくできるようになれたらと思えるようになりました。
現在、うつ病等、こころの病が増えています。
人と人との触れ合いが希薄になっているのも、原因の一つではないかと思います。
自分はありのままの自分でいいんだ、と思いながら生きるのが難しくなってきており、こころを病んでしまう方が多いように思います。

まだ発売前のレビューになりますが、レビューさせて頂きます!映画館で2回、種田陽平展2回と立体建造物展と原画展にも行ったマーニー好きによる感想です。

ちなみに、この映画が気に入ったら原作も読んで見ると良いかも知れません。50年も前の作品ですが特装版も出ているのでオススメです。今でも通じるテーマであり映画とはまた違った視点で「思い出のマーニー」を感じる事が出来ます。

まず鑑賞前に読んで頂くと一層楽しむ事が出来て理解も深まる事があります。

最初にこの映画は、宮崎駿監督作品などに良くあるワクワク感や悪役が居て、主人公がその悪役と戦う事で成長する冒険物ではありません。どちらかと言うと、ゆったりとした時間が流れる作品です。例えるなら、「千と千尋の神隠し」の様などこか冴えないどこにでも居る等身大の主人公が杏奈だと思って頂ければ良いかなと思います。

もう少し物語の説明をすると、現代に生きる主人公、杏奈の苦悩や葛藤そして大切な人達との出逢いが杏奈を変えていく現実味のあるファンタジー映画なのかなと思います。

物語が進むにつれて変わる杏奈の表情にも注目してみて下さい。

---この世には、目に見えない魔法の輪がある---
当時、この言葉が頭の中でリピートしていました。

---輪には内側と外側があって私は外側の人間---
不器用ながらも必死に生きようとする杏奈に心が動かされる事間違いなしです!

人によって映画を観た後評価が分かれる作品ではあると思います。そして、去年公開された他の映画作品の中では地味な作品であったのかも知れません。何より宣伝の仕方が良ければ、もっとヒットしていてもおかしくありませんでした。宣伝では、女子中高生を主なターゲットにしていた為かCMだけを観た人の多くは百合映画?と話題にもなっていました。しかし、CMで伝えるべきだったのは「あなたのことが大好き。」というよりも他にあったはず!事実、百合と言うより人として親友としてそして◯◯として大好きな二人なのだから・・・

一部の人はとても残念な作品と称してますが
他人のレビューにとらわれずにみたらジブリの中でもかなり上位に
来る作品です(個人的にですよ?)。

マーニーは米林監督が初めて宮崎さん高畑さんの縛りから逃れて作った
彼の個性や作品観が表向きに出た作品だと思います。
しかしジブリらしさも残っていました。
一番印象的だったのはアンナの髪の毛がぶわぁーって逆立つシーンがあるんですよ。
それって今までジブリ映画の中でも使われてきた特徴的な感情描写だと思います。
ジブリ作品どれでもいいから見てください。そういう描写いくつもありますから。
驚いたときとか怒っているときに多い描写です。感情描写を受け継いでますね。宮崎さんから。
またマーニーがアンナにしか見えないっていう設定もジブリですねぇー。
またすごくしみじみとしした雰囲気がひしひしと伝わってきます。
今までのジブリ作品にはめずらしいくらいしみじみしてました。

また原作既読なんですが原作にはアンナが絵を描くという設定は無かったです。
彼女の心情を表すために付け加えた設定だそうですがとても良かったと思います。

あと原作ってのはもちろんですが絵が無いんですよ。それなのにあのしめっち屋敷やら
町とか干潟とかよくあんなにきれいに想造して描写できてるとおもいます。
美術監督の種田氏の協力もあったからというのもありますがね。
まあ千と千尋の建物やハウルの城なんかにはまだかなわないと思います。
そこ考えたらやはり宮崎さんは逸材中の逸材の天才です。
しかしそれでも綺麗ですね。

あと、なんで札幌にしただとかなんで外人がいるのとかありますが
物語なんだからいいじゃないですか?
そんなこといったらもののけ姫のナゴの守って名護って沖縄じゃね?
なんで東北まで来れた?ってなりますしね。
まあ実際に室町時代にあったのかどうかって話になりますが。
だから北海道に外国人が住んでいて北海道にいる外国人仲間や他の友達と

自分が映画を観た感想は、米林監督の素晴らしい力を感じた(自分は素人ですがそう感じた)。
一つだけ言えば、ほとんどの人が知っていると思いますが、ヒロインの2人マーニーと杏奈の少女らしさ(少女を書けばジブリ1位、2位を争う監督みたいなので)は流石だなと思いました。

ほんの、少しだけストーリーを書きます。
杏奈は、人との会話もできない少女で、自分自身も嫌いなほど。杏奈が療養のために親戚の家へと預けられ、不思議な少女マーニーと出会い、だんだんと杏奈が成長していく物語です。、観ていない人が気になるマーニーとは、何者なのか? そして、ヒロインが2人ではなく実は3人目もいた?
 
久しぶりの完全なファンタジーです(いい意味で)。

気になる方には、ぜひ観ていただきたいと思います。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

思い出のマーニー [Blu-ray]

アマゾンで購入する
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社から発売された米林宏昌の思い出のマーニー [Blu-ray](JAN:4959241756893)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.