新装版 ロボットポンコッツ グレイテスト編(上) (KCデラックス ) の感想

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参照データ

タイトル新装版 ロボットポンコッツ グレイテスト編(上) (KCデラックス )
発売日2013-12-20
製作者タモリ はタル
販売元講談社
JANコード9784063769241
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

90年代中盤から2000年代前半までの世代、僕はその頃のボンボン購読者だった。
この頃の子供はポケモンバブルをモロに受けた世代。日本中の子供がおはスタを見ていた世代だ。
しかしそんな取り巻きの中、コロコロではないあの雑誌を貪り、多数とは違う興奮を僕は手に入れていた。
少数派ではあるがある程度クラスメイトに存在したボンボンフリーク。僕らは間違いなくコロコロ読者以上に漫画の世界にのめり込んでいた。
ゴエモンやビストロレシピ、りんたろうに色々な意味で胸をドキドキさせ、JINGやデビチルで厨二病とバイオレンスに狂い、武者頑駄無やクロちゃんやドラゴンキッドくんのコマに圧倒された。
ある者はオリメダをノートに夢中で殴り書きし、ある者はクラッシュギアを一人で遊び、ある者はボンボンキャラフェスでお土産をたんまり抱えて家に帰った。
そんな中の一人だった僕が最も好きな漫画が、この漫画だった。
ボンボンを買ったらまず一番初めに読むのはこのロボポンだった。他とは一線を画すその画風は、適当にページをめくって探しただけでも、すぐ見つかった。
そして、今月はつまらないと思ったことは他の漫画と違って一度も無かった。『2』の連載は、青年誌に移行しかけた僕をボンボンにしがみつけるキッカケとなった。
その理由の一つとして、ボンボン漫画のアダルトな作品の特徴に、子供向けにしては鬱屈しダウナーな展開が挙げられる。それでいて、迫力があるのだ。
これらは当時の僕にはどれもドツボだったのだけれど、ロボポンという作品はパワフルエロスで設定的に暗い話もありながら、常にポジティブなのだ。
ユースケのスポロロボテック社社訓という魂の叫びによって、何もかもが前向きかつ心地良い響きと共に脳裏に焼き付いて、今でも記憶から離れない。
個人的には最もボンボンらしく、コミックボンボンという雑誌の感動の全てが詰まった傑作だった。是非一読を。

そして、今回の新装版における描き下ろしページにおいての、タル先生が語ったロボまるのデザインへの回想。
それはまさしく本漫画の面白さの原点であり、創作力、汚れた大人の目線で俗に言う、同人的物作りに対しての奥深さだった。

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