鉄道地図は謎だらけ (知恵の森文庫) の感想

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参照データ

タイトル鉄道地図は謎だらけ (知恵の森文庫)
発売日2013-04-11
製作者所澤秀樹
販売元光文社
JANコード9784334786250
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究 » 交通

購入者の感想

全部で37もの路線図・概念図というものが出てくるのだが、これがこの本の特徴。
著者がご自分でデザインされたものらしいく、他では見かけない感じだが、
「大正2年当時の国際連絡ルート概念図」「王寺・新王寺駅位置関係概念図」
「所沢・多摩湖付近の西武鉄道路線図」「信号場概念図」
「筑豊電気鉄道の鉄道事業形態概念図」「桑名付近の鉄道地図」、
どれも秀逸で、見やすく、わかりやすい。

内容も、「予讃線窪川-若井間が民間化したため、JR全線きっぷではそこが追加料金」
などの珍不思議などが採り上げられ、興味深い内容。

ちなみに、文章を読んでいってもまったく頭に入ってこない。
構成的にあちこち脱線しているのでまったく入り込めない。
レイアウト的には、表を採用するとか、空き行を間に入れるとかすれば、よかったよう。
なので、とにかく読みづらく、一気に読み終えるのは困難だが、
テーマごとに一つ一つ読んでいくとかすれば、無事?完読できるかも。

鉄道地図、と言っても幅広いが、本書は鉄道地図の中でも「境界」というものにこだわった一冊だ。
なぜか途中で途切れてしまっている路線の謎。
それぞれの線路がどの路線に所属するかの謎。
鉄道会社ごとの境界や業務分担。
と、そのあたりが中心テーマ。

驚くようなネタはないとはいえ、どれもなかなか興味深く、あまりこの分野に興味がない人も楽しめるだろう。
地図を随所に使った解説も、丁寧でわかりやすい。

鉄道関係のライトな雑学本というのは、どうしてもみな同じような内容になってしまうことが多い。
だが、所澤氏の鉄道本は、ちょっと冷めた目線がなんとも言えないユーモアをかもし出していて、どの本も独特の魅力がある。
氏の本ならいくらでも読みたい、というのは言いすぎか。

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