ラスベガスをやっつけろ [Blu-ray] の感想

まさかブルーレイで見れる日がくるとは、感謝感激です。
旧盤の映像で赤みがかってたのが、新盤は明るいクッキリしたものとなってます。
内容もさながら役者達のぶっ飛んだ演技が見れるのもこの映画の魅力でしょう。
吹替が新録となり、お馴染みの平田広明さんと山路和弘さんに！
旧盤の池田デップと谷口デル・トロの吹替も良かったのですが、この新吹替も気に入ってます。
アホらしさでは旧盤、雰囲気では新盤っていったところか。
旧盤にあった予告編等はどうやら収録されてないようです。メニュー画面も前の方が使いやすくて良かったんだけどなぁ。

著名なゴンゾー・ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの実体験を元にした小説を、あのテリー・ギリアム監督が映画化。

全編に渡ってドラッグでイッちゃったジャーナリストとその弁護士の騒動を描いてるわけなんですが、、、
こんなにバカバカしい映画は後にも先にもないです。良い意味で狂気的です。（原作はそれを上回ってますが・・・・）
歪む風景、血の池に巨大爬虫類、小人、チンパンジー、汚水まみれでめちゃくちゃになった部屋。
ちゃっかり原作者のトンプソン氏が出てたりと超展開の連続で目が離せません。

しかし、ただ狂ってるだけでなく主人公達にどこか虚しさを感じさせられます。
ベトナム戦争、60年代のドラッグカルチャー、消えたアメリカン・ドリーム・・・・・。
アメリカ国旗をなびかせながらボロボロのオープンカーで走り去るラストには何か心に残るものがあります。
（そこで流れるジャンピン・ジャック・フラッシュが最高！）

初めて見る人はかなりの衝撃を受けると思います。人を選ぶ映画ですが、自分の中ではトップに入るほどのお気に入りの作品です。