古代日本の超技術 改訂新版 (ブルーバックス) の感想

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タイトル古代日本の超技術 改訂新版 (ブルーバックス)
発売日販売日未定
製作者志村 史夫
販売元講談社
JANコード9784062577977
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 著者の志村史夫さんは、半導体結晶の研究が専門ですが、科学の一般向け書物も多数著されています。本書は1997年に出版された古代日本の超技術の改訂新版で、日本刀の科学的研究や古代瓦と現代瓦の比較研究などの知見を加え、全体を加筆修正したうえで再編集されています。
 本書は、1:五重塔の芯柱 2:日本古来の木造加工技術 3:”呼吸する”古代瓦 4:古代鉄と日本刀の秘密 5:奈良の大仏建立の謎 6:縄文時代の最新技術 の6章に分かれています。 1:世界最長の東京スカイツリーが昨年完成しましたが、このスカイツリーには、芯柱を挿入した制振システムが使われています。しかし、これは日本古来の木塔に必ず使われていた古代日本が誇る伝統的技術なのだそうです。事実、地震国日本で木塔が地震で倒れた事は殆どないそうです。 2:古代から豊かな森林に覆われていた日本の文化・文明を象徴的に言い表すと木の文化・文明という事になるでしょう。数多くの樹木の中から、スサノオノミコトは、舟は杉と樟、棺は槙、宮殿は檜と教えたそうです。何れも科学的に根拠のあるものです。檜は経年的強度の低下が少なく、上手く使えば、千年以上もつため、神社、仏閣など様々な建築に使用されてきました。 3:古代瓦は現代瓦と違い、気孔率が高く、呼吸し湿度調節することで、高温多湿の日本の気候から木造建築を守ってきたそうです。 4:日本独自のたたらは、生産性では高炉と比較になりませんが、それで作られた釘は千年以上持つようですし、日本刀にも欠かせません。志村さんは、古代鉄は現代鉄に比べ不純物が極めて少なく、チタンが少し含まれていることがその理由であろうと推測しています。 その他、奈良の大仏の銅には砒素が含まれていてことが、その建立を可能にしたとか、縄文人は、牡蠣を養殖しいていた、アスファルトを使用していた、正確な穿孔技術を有していた 等興味深い事実が述べられています。

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