輸液を学ぶ人のために の感想

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参照データ

タイトル輸液を学ぶ人のために
発売日販売日未定
製作者和田 孝雄
販売元医学書院
JANコード9784260342865
カテゴリ »  » ジャンル別 » 科学・テクノロジー

購入者の感想

体系だった本ではなく、気軽に読める対話形式になっていますが、役には立ちます。次のようなことがわかります。
1 食塩をたくさん摂ると喉が乾き、水を飲む。食塩の摂取が少ないと自然に水をほしがらなくなる。だから水を制限しようと思えば、食塩を制限する。点滴は入れる量(mL)よりもNaClをいくら入れるかがむしろ大事である。
2 1gのNaClは約17mEqである。1gのKClは約13mEqである。
3 基礎輸液量は予測尿量に700mLを加えたものである。700mLとは不感蒸泄900mLから代謝水200mLを引いたものである。
4 カリウムの1日所要量は約40mEqである。
5 塩化カリウム製剤をワンショットで注射すると、1000mEqから2000mEqの濃度のカリウムが心臓に行くことになり、心停止が起こる。塩化カリウム製剤は必ず希釈して使う。
6 糖質、蛋白質は1gが4キロカロリーである。脂質は1gが9キロカロリーである。
7 高カロリー輸液は糖の濃度が高く、浸透圧が高い。高い浸透圧は血管の壁に障害を与え、血管炎を起こす。それで末梢静脈から高カロリー輸液を投与すると血管炎が起こる。太い中心静脈は末梢静脈より、はるかに血流が多い。血流が多いから、高浸透圧のものを投与しても、血流により高浸透圧がうすめられる。それで血管壁が障害されない。高カロリー輸液を中心静脈より投与するのはこのためである。

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医学書院から発売された和田 孝雄の輸液を学ぶ人のために(JAN:9784260342865)の感想と評価
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