誰が殺した? 日本国憲法! の感想

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参照データ

タイトル誰が殺した? 日本国憲法!
発売日販売日未定
製作者倉山 満
販売元講談社
JANコード9784062169967
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 憲法

購入者の感想

『日本国憲法』が最初に眼に飛び込んできたのは小学生の授業のときでした。今から30年以上も前です。まだもの心がついていなかったにも拘らず、前文にある“日本語”に非常に奇妙な違和感「句読点も多いし、変な日本文やなあ〜、、、」を覚えたのを、今日でも鮮明に覚えています。

日本国憲法前文『日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。(略)。日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。(略)』。

本書は、この奇妙な日本語からなる日本国憲法がどのようにして誕生したのかを、平易に教授してくれています。

大東亜戦争に敗北して半年後の昭和21年2月、新たな国づくりの起点についた敗戦国日本は新憲法草案を米国側へ提示しました。いわゆる「松本案」です。ところがマッカーサーはこれを一蹴、彼は部下らに対案の作成を指示、そしてなんと“一週間”で草案を作り上げさせました。松本憲法担当大臣と吉田外相はこれに憤慨しながら、首相であった幣原喜重郎に報告、欧米通で聞こえていた幣原首相の米国側草案へ対する嘆きの言葉がすべてを物語っています:

「貧しい英語だ、、、」

その後マッカーサーは天皇陛下の処遇を盾にして、首相へ本草案を受理するよう圧力をかけました。結果、本草案が現在ある日本国憲法の原型になってしまったのでした。なるほど、翻訳調だからこそ日本国憲法の日本語は”へん”だったのです。

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