Ballbreaker (Dig) の感想

リック・ルービンのプロデュースのもと、ぜいにくをそぎおとして、非常にシンプルになって戻ってきたAC/DC。音圧を重視するヘヴィーメタル・ファンには物たりないかもしれませんが、音の隙間を重視するハードロック・ファンにはたまらない内容となっています。そう、リック・ルービンらしく音がスカスカ！ もちろん良い意味で。結果、ボン・スコット時代を彷彿とさせる、looseでlaid backしたロックンロール大会になっています。「これ！」という必殺の曲はありませんが、曲のクォリティーは高いと思います。良い歳のとりかたをしていますね。「もうAC/DCはいいや」と思った方も今いちど、このアルバムや次の「Stiff Upper Lip」を聴いてみてください。永遠のやんちゃオヤジどものシンプルでブルージーな金太郎飴ロックンロールが満喫できますよ！