形の合成に関するノート/都市はツリーではない (SD選書) の感想
参照データ
タイトル | 形の合成に関するノート/都市はツリーではない (SD選書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | クリストファー アレグザンダー |
販売元 | 鹿島出版会 |
JANコード | 9784306052635 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » マーケティング・セールス » 商業デザイン |
購入者の感想
ずいぶん昔に出て、長いこと入手しにくかった「形の合成に関するノート」。アレクサンダーが、いまのような宗教がかった話に入り込まず、理論的な機能造形の構築手法を考えていた時代の本で、パタンランゲージの各種要素組み合わせによる建築のアイデアの萌芽が見られ、なかなかおもしろい。またあわせて収録されている「都市はツリーではない」は、形の合成でのアプローチをいわば否定して、もっと複雑で階層化されないものとしての都市を考え始めた有名な論文。なかなか手にいれにくかったので、こうしてどちらも読みやすくなったのはすばらしい。のだが……
本のつくりが異様。本の下の余白がまったくなくて、ページぎりぎりまで字が迫っていてびっくり。なんだか、「形の合成」を改めて組み直すさずに、昔の版を無理矢理この判型に押し込めたような感じになっている。なぜこんなことに?
ある意味でこの二冊とも、手に取る人の大半はアレクサンダーに興味があって、その考え方の変遷をたどりたいと思っているのではないかと思う。その意味で、ちょっとマニアックな本なのであまりきれいに本として作り直す手間をかけたくなかったということだろうか。でも、一部(たとえばこの評者)は、この頃のアレクサンダーが持っていた可能性のほうがおもしろいと思っているので、もう少し読みやすさとか本としての作りに配慮してくれてもよかったように思う。
本のつくりが異様。本の下の余白がまったくなくて、ページぎりぎりまで字が迫っていてびっくり。なんだか、「形の合成」を改めて組み直すさずに、昔の版を無理矢理この判型に押し込めたような感じになっている。なぜこんなことに?
ある意味でこの二冊とも、手に取る人の大半はアレクサンダーに興味があって、その考え方の変遷をたどりたいと思っているのではないかと思う。その意味で、ちょっとマニアックな本なのであまりきれいに本として作り直す手間をかけたくなかったということだろうか。でも、一部(たとえばこの評者)は、この頃のアレクサンダーが持っていた可能性のほうがおもしろいと思っているので、もう少し読みやすさとか本としての作りに配慮してくれてもよかったように思う。