中小企業白書〈2014年版〉 の感想

さすがに政府の刊行物ですね。現場の状況を正確に捉えてあると思います。昨年から読んでいますが、これからも毎年購入したいと思っています。

これも、「関西の中小企業動向を探る」という業務目的で買ったものです。

・中小企業の動向
・中小企業が直面する経済・社会構造の変化
・中小企業が担う我が国の未来
・中小企業の支援の在り方
・付属統計資料

といった構成で、中小企業をとりまく動向、今後、どうしていけばよいのか、それに対して、国の支援にはどんなものがあるのかが、データとともに紹介されています。

書店を探しましたが、やはり、中小企業を考える上では、避けて通れない基本書（バイブル）といった感じでしょうか。

紙質も悪くないのですが、７７７ページという大型本の割には、重くなく、使い勝手も良いです。

中小企業者、中小企業と接することの多い銀行員等、中小企業に携わる方には必携の本だと思います。

「２０１４年版 中小企業白書」は圧巻です。本白書の歴史に名を残す「名作」といえるでしょう。まずは、表紙。全国の起業希望者、中小企業者、小規模事業者等の方々約6,600人の笑顔が表紙を飾っています。本文は、「小規模事業者への応援歌」を副題とし、全777ページにわたり、中小企業・小規模事業者の動向、直面する課題、起業や事業承継に関する分析、海外展開、中小企業施策等について詳細に分析されています。これだけのボリュームですので、２~３日で読破するというわけにはいきませんが、夏から秋にかけてじっくり腰を据えて読む価値は間違いなくあります。また、中小企業診断士受験生にとっては、本文のほか企業の事例も含め、熟読の必要ありです。ボリュームが多いと嘆くより、受験年度がたまたま立派な白書に巡り合ったと思うほうが適切かもしれません。いずれにしても、全国で中小企業経営に携わる方々にとっては、間違いなく「バイブル」と言える書籍です！