Michelin Paris Poche Map 50 の感想

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スマホだのタブレットだので地図が見られる時代になっても、やはり紙の大判地図というものは非常に便利なものです。
パリ散策に必須の地下鉄路線も見やすいです。

値段も安いので、予定や目的地を大量に書き込んで汚しても、
パリに大勢いるスリに盗まれてもダメージは少ない点も高評価です。

パリにはガイドブックを持って行きましたが、実際に行動するときは本だと重いので、
この地図に情報を付箋で色々書き込みして動き回っていました。

これは、一枚のパリの市街図なので、自分が感心ある界隈を良く知っていたり、この辺りと見当が付く方には最高である。また他の界隈（quartier)や区（arrondissement)とも関連が分かるので、壁に貼るとか机上において鳥瞰できる方にもとても有用なものである。悲歌し、ある時ふと、この市街図上である通りを名前で探そうとしたら、これが大変、この界隈にあるはずと思って探しても容易に見つからない。それで、通りの索引が一番最後に付いていて、地図上でマトリックスの行と列で探せる文庫本のような装丁のPlan de Paris も用いるようになった。逆に索引付きの市街図のみでは、今度は界隈や区位置関係が分かりにくいので、今度は場所をこの市街図で確認している。パリ全体が見渡せるこの一枚の市街図と、通りや重要または有名な建築物で場所を探せる本（地図帳）があれば、パリはもう手の平の中。臨場感を持って通りを見たい時は、この市街図を見ながらグーグルマップのストリートビューで、立体感のある通りを自由自在に走り回る。今や、心はコンコルド広場をアルファ・ロメオで颯爽と走るビジネスマン、マリーアントワネットが幽閉されていたコンスィエルジュリーを感慨深げに眺めるヒストリアン、建物のファサードに見とれ事故を起こしそうなドライバー、そしてカルティエ・ラタンの狭い通りを辿りながら昔日の甘い日々を思い出す旅人。この一枚の市街図は、知的な世界へ私達を運ぶ魔法の絨毯である。