ゴールデン☆アイドル 榊原郁恵 の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

諸兄方のレビュー通り “ Blu-spec CD2 ” の威力を感じました。
マスターテープの限界があるにせよ最善を尽くしたリマスター版では
ないでしょうか。

今更ながらですが榊原さんの歌唱力に驚きました。
子供の頃は歌唱力など全く気にせずボーっと聞いていましたが
聞き直したら一曲、一曲、すごく丁寧に表現豊かに歌っており
ビックリです。

是非、再販を期待致します。

榊原郁恵さんの最新ベストアルバムです。
「ゴールデン☆アイドル」シリーズという数社連動の企画だそうで、
日本コロムビアからは郁恵さんと河合奈保子さんが第一弾に選ばれました。

共通の仕様はアナログ時代の全シングルＡＢ面を復刻、アナログ・シングル・サイズの紙ジャケット、
ブックレット仕様の複製シングル・ジャケット封入、最新デジタル・リマスタリングとなっています。

多くのアナログ・シングルをリリースしている郁恵さんのものは全78曲、4枚組となりました。
特筆すべきはボックスセット「郁恵自身」でも復刻ならなかったアルバム未収録のシングルＢ面曲が初ＣＤ化となったこと。
本企画第一弾のアイドルではこれは郁恵さんのみかと思います。
正規シングルとカウントされないこともある「あこがれ/あなたと夢とポップ・ロック」、「夢みる想い」、
「つれてってピーター・パン」、「真夏のファンタジア」も入っており永久保存版と言える内容と思います。
リマスター具合も申し分なく旧２枚組「シングル・コレクション」で若干不満があった音質もとても良くなっています。

複製シングル・ジャケットは歌詞カードも兼ねています。
元気で癒される歌声が郁恵さんの持ち味と思いますが、マイベストはジャケ＆曲ともバラードの「秋風のロンド」です。
とても感動的なバラードなので購入した人はぜひ聞いてみてください。
あと私は「ROBOT」のカップリングの「恋はう・ら・は・ら」という曲が好きで、
今までレコードでしか聞いたことがなかったのですが、今回良い音で聞けて大変感動しました。
さらに製本されたジャケの最終ページでレコード予約票も復刻されており製作者の細部へのこだわりを感じました。
些末なことですが、商品の趣旨を理解した細やかな配慮と思いました。

随所に素晴らしさを感じる超オススメの商品と思いましたが、4枚組のためジャケがパッツンパッツンになってしまっており
やや窮屈な感じなのが唯一残念でしたが☆マイナスまでは至りません。

郁恵さんの歌は、決して背伸びしていない等身大の歌ばかりで
幼さの残る笑顔も相まって、とても身近に感じました。
といっても、当時私は中学一年生なので、十分にお姉さんなのですが。

デビューからファンになり、『私の先生』『バス通学』『わがまま金曜日』と
POPでハツラツとした中にも、切なさを含むメロディーが挟み込まれ
それが魅力のひとつでもありました。
『アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた』『いとしのロビン・フッドさま』
『めざめのカーニバル』と待ちきれないようにEP盤を買い続け、
その後、彼女の代名詞とも言える『夏のお嬢さん』が大ヒット！

親友が大ファンだった高田みずえは、デビューからヒットを連発していたため
この時の嬉しいことっていったら言葉にはできませんでした。

ところが・・・
次第にフォークに関心を持ち始め、それ以降彼女のレコードは買わず
テレビを見ては応援する程度になり、仕舞いにはいつのまにか
『石野真子』ファンへと変わっていました。

それでも彼女の歌をテレビやラジオで聴く機会はたくさんあったので、
『ラブジャック サマー』『秋風のロンド』『ROBOT』『太陽のバカンス』、
そして『女友達代表』と、その後も好きな曲はカセットに録音して聴いていました。
歌唱力も急速に上達し、しっとりとした歌が似合うようになりましたよね。

「シングル・コレクション」を持っていたので迷いましたが、
GOLDEN☆IDOLシリーズは限定販売のようで、
「南沙織」「天地真理」「石川ひとみ」「堀ちえみ」に次いで購入しました。
結果、買って満足しています。
デビュー当時は彼女のビキニのグラビアが雑誌に掲載され、ピンナップも付いており、
それは決していやらしさはなく、健康優良児の象徴のような爽やかさでした。
今回のBEST盤のジャケットは、その方がアイドルらしくて良かったのではと思いました。
「シングル・コレクション」のジャケットは大人びた落ち着いたフォトだったので。