よくわかる脳MRI (画像診断別冊KEY BOOKシリーズ) の感想

2004年に発売された「よくわかる脳MRI」の第2版は脳MRIの教科書の定番でした。新版もそうなりそうです。左側に症例と画像の提示。右側に所見の解説、疾患の一般的知識と画像所見、診断のポイントと規則正しい構成で読みやすいです。これは第2版と同様です。旧版と比べて約200ページ厚くなっていますが、小児科のページが100ページから170ページまで増加しているのが大きいと思います。「神経皮膚症候群」や「小児期に発症する代謝性疾患」、「脱髄・代謝・中毒」ではきいたことの(ほとんど)無い疾患(伊藤白斑、Sjogen-Larsson症候群、SENDAなど)も網羅されており、かなり本格的な教科書になっています。鑑別診断もしっかり載っており、日常臨床で役立ちます。しっかり脳MRIの勉強をしたいとおもっている研修医から放射線専門医まで満足できる教科書と思います。