永遠の出口 (集英社文庫(日本)) の感想

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タイトル永遠の出口 (集英社文庫(日本))
発売日販売日未定
製作者森 絵都
販売元集英社
JANコード9784087460117
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » ま行の著者

購入者の感想

世間知らずの学生時代。

まだ自分の意思すらはっきりとしなかったあの頃は、ことあるごとに、
おマセな友達や物知り顔の先輩に、あることないこと吹き込まれ、
心がグラグラ揺れたっけ。

子供だけの世界・・・学校。
わからないことだらけの大人への道。

初めての悩み、将来への不安は、ひとりで抱えるには心細くて、
友達と呼べる誰かと寄り添わずにはいられなかった。

特別なこだわりも才能もなく、これといってやりたいことも見つからず、
どうしたらいいのか、自分をもてあましていた中途半端な青春時代。
語るほどの武勇伝もなく、ほどほどに真面目でほどほどに不良。
かっこ悪くて人には話せない時代だと過去に封印して・・・数十年。

実はこれが、
全国共通の“思春期の傷(トラウマ)”だったと、この本は気付かせてくれる。

あくまでも過去を振り返る口調で書かれているので、大人の思考回路のまま
子供の頃の自分に会いに行くことができる、退行催眠療法的な作品。

不細工でカッコ悪い あの頃の自分を許せる・・・。
初めてなのに、よくわからなかったのに、良くやった。と言ってあげたい。
そんな気分にさせてくれる一冊です。

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