テンペスト(1) の感想

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参照データ

タイトルテンペスト(1)
発売日2012-10-17
製作者阿仁谷ユイジ
販売元講談社
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL

テンペスト(1) とは

編集担当の推薦コメント

「全世界で男が一人」というお題なら、ハーレムを思い浮かべるのが人の常。だけど、今作はそんな甘々な夢からは程遠い超シビアな「女の世界に男が一人」を描いています。SF要素が濃いですが、人間関係のドラマチックさには太鼓判!人類の運命を背負う男子の気分になるもよし、化物に惚れられた女子の気分になるもよし、いろんな味を楽しめます。


編集担当の一押しシーン

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主役の二人ではないのですが、超重要キャラ・月小路霧江。ドSさがムンムンに現れていて、作品の色気を5割増にしていると感じます。このセリフは、この世界で「男」がどのように思われているかが端的に現れてます。


購入者の感想

 個人的にこういうジャンルを読むのが久々なのですが、何となく既視感…?
ふと思い出したのが、高河ゆん氏の『アーシアン』『B型同盟』でした。
同性パートナーとか、人類のある種だけに起こる変化というあたりだけですが。

 地球から男性が絶滅して2000年。女性は同性生殖に成功し、人類の歴史は続いていた。
しかしあるパートナーの間に誕生した赤子「姫」だけは、なぜか男性だった。
地球上でたったひとりの異形、モンスターである「姫」は、性別を隠して成長するが―

 ハーレム状態って好都合の面を強調されがちだけど、実は究極のマイノリティ。
どちらかというと虐げられる立場の方が想像し易いのは、私が女性だからかもしれません。
 また、体の形状の違い、それも一個人だけともなれば、それは容易に=醜い、という
劣等感というより常識…になりますよね。そのあたりが巧く描かれていると思います。

 作品って作者個人の主義主張が出易いもので、故に正義と悪が単純だったりしますが、
この作品は割と主観・客観取り揃え、例えば登場人物それぞれが「男性」を語る時でも、
「戦争を起こす愚か者」「でもそれによって文明が進化した」「男は女の家畜」と、
かなり多種多様な意見が出ており、読み応えがありました。面白かったです。

 まだ一巻ですが、終りまで描き切って欲しいなー。
最初に挙げた高河ゆん氏作品は、きちんと完結しなかった憶えがあるので…
結末が描かれないのは、読者には一番困るパターンです。

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