Born Sinner (Deluxe) の感想

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ラジオで聴いた’Born sinner’がトラック、リリックの内容が（つたない英語力で自分で翻訳しただけ）好きで、ずっと欲しかった作品でした。

アルバムを一周聞いてみての感想ですが、曲の感じとしては、COMMONのBe（こちらも名作）や、他の方も仰っていますが、一昔前のJAY-Zなどの東海岸のアーティストを彷彿とさせるジャジーでソウルフル（いい加減な表現ですが…）な曲が多いです。

最近は新しいサウンドを追求しすぎている（？）KANYE WESTの1番良かった頃（彼の1stや2nd）を思い出しました。

捨て曲なしのなかで、1番印象に残った曲は、TLCをゲストに迎えたヒット曲’Crooked smile’です。
Jennifer Hudsonの’No one Gonna love you’をサンプリングしたこの曲は、verse1まではポップな曲のようですが、verse2からはアメリカが抱える社会問題をラップした非常にメッセージ性の強い曲でもあります。（英語力が弱いので内容については和訳してあるものを参照してください。）
このスタイルは、2PACにも通じるスタイルだと個人的に思います。（’keep ya head up’など）

クラブバンガーな曲が多く、ジャンルレス化が著しい昨今で、メッセージ性を強く打ち出したアルバムをリリースして売れるというのは、彼が崇拝するNASのようでもあり、（彼の昨年のヒット曲である’Work out’を聴いたNASが、ガッカリしたと言ったのは、きっと期待の裏返しだと思います。この辺についてもアルバムで曲になっています。）色々なアーティストを感じさせるのは、彼が様々なアーティストに影響されながら、良いところを吸収、表現しているのだと思います。

個人的に、今年1番のアルバムでした！