終わりなき旅~ライヴ・ステージ~ の感想
参照データ
タイトル | 終わりなき旅~ライヴ・ステージ~ |
発売日 | 2012-12-19 |
アーティスト | ヘイリー・ロレン |
販売元 | ビクターエンタテインメント |
JANコード | 4988002638314 |
Disc 1 : | デンジャー・イン・ラヴィング・ユー サニー・アフタヌーン 終わりなき旅 モア クライ・ミー・ア・リヴァー イパネマの娘 フリー・トゥ・ビー・ラヴド・バイ・ミー 勝手にしやがれ ラヴ・ミー・ライク・ア・リヴァー・ダズ ゼイ・オウタ・ライト・ア・ソング ハイ・ヒール・ブルース サマータイム マイ・レインボー・レース アイド・ラザー・ゴー・ブラインド (Bonus Tracks) ニアネス・オブ・ユー (Bonus Tracks) 魅せられて (日本盤ボーナス・トラック) |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » ジャズ・フュージョン » ジャズヴォーカル |
購入者の感想
ヘイリー・ロレンのライヴを収録したアルバムです。ただ、注意が必要なのは、輸入盤として2010年に発売された「Stages」と1曲目から13曲目までは全く一緒でした。すでに入手された方はそのあたりを理解してから検討してください。
リーフレットの寺島靖国さんの解説にも書かれていますが、最初は自主レーベルで発売されたものでした。その13曲に付け加えて、2012年7月にカナダのレーベルから発売された「I`d Rather Go Blind」「Nearness Of You」を追加したものです。「Bewitched(魅せられて)」も追加してありますので、輸入盤を持っていない方には、このアルバムの方がお買い得です。寺島さんの詳しい解説も付されているわけですから。
例えば、5曲目の「Cry Me a River」を聴いても分かりますが、 20代半ばでこれだけの歌唱力を持っていることに驚きます。ジャズのスタンダード・ナンバーを実に堂々と素晴らしい歌唱を披露していました。「ベスト・ヴォーカル・ジャズ・アルバム」を受けた実力は伊達ではありません。
ジャズだけでなく、幅広いジャンルを歌い分けられる実力の持ち主でした。このアルバムでは、1曲ごとに観客の拍手と歓声が入り、ジャズ・クラブで一緒に聞いているかのような臨場感に包まれます。
6曲目の「The Girl from Ipanema」は変化球でしょう。ボサ・ノヴァのけだるい雰囲気を伝える為に、ヴォイス・チェンジの変わり目では声をひっくり返す歌唱法や息を多く混ぜることで誰もが知っているこの曲に新しい光を与えた感じが伝わってきました。
強い声を持っているのに、息漏れを多用することによって、この曲の魅力や気だるさが伝わってきます。
圧巻だったのは12曲目の「Summertime」でしょう。この曲の背景をしっかりと理解しながら、敬愛するエラ・フィッツジェラルドよりも現代的なブルース唱法で歌いきっていました。歌詞の最初の子音と続く息の多く含む歌い方が非凡で、ジャンルを超えて歌の上手い歌手の共通項を聴き取りました。後半の崩し方にも引きこまれます。微妙なこぶし回しが個性と言えるでしょう。
リーフレットの寺島靖国さんの解説にも書かれていますが、最初は自主レーベルで発売されたものでした。その13曲に付け加えて、2012年7月にカナダのレーベルから発売された「I`d Rather Go Blind」「Nearness Of You」を追加したものです。「Bewitched(魅せられて)」も追加してありますので、輸入盤を持っていない方には、このアルバムの方がお買い得です。寺島さんの詳しい解説も付されているわけですから。
例えば、5曲目の「Cry Me a River」を聴いても分かりますが、 20代半ばでこれだけの歌唱力を持っていることに驚きます。ジャズのスタンダード・ナンバーを実に堂々と素晴らしい歌唱を披露していました。「ベスト・ヴォーカル・ジャズ・アルバム」を受けた実力は伊達ではありません。
ジャズだけでなく、幅広いジャンルを歌い分けられる実力の持ち主でした。このアルバムでは、1曲ごとに観客の拍手と歓声が入り、ジャズ・クラブで一緒に聞いているかのような臨場感に包まれます。
6曲目の「The Girl from Ipanema」は変化球でしょう。ボサ・ノヴァのけだるい雰囲気を伝える為に、ヴォイス・チェンジの変わり目では声をひっくり返す歌唱法や息を多く混ぜることで誰もが知っているこの曲に新しい光を与えた感じが伝わってきました。
強い声を持っているのに、息漏れを多用することによって、この曲の魅力や気だるさが伝わってきます。
圧巻だったのは12曲目の「Summertime」でしょう。この曲の背景をしっかりと理解しながら、敬愛するエラ・フィッツジェラルドよりも現代的なブルース唱法で歌いきっていました。歌詞の最初の子音と続く息の多く含む歌い方が非凡で、ジャンルを超えて歌の上手い歌手の共通項を聴き取りました。後半の崩し方にも引きこまれます。微妙なこぶし回しが個性と言えるでしょう。