「長生き時代」を生きる 老・病・死の不安をどう乗り越えるか の感想
参照データ
タイトル | 「長生き時代」を生きる 老・病・死の不安をどう乗り越えるか |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 加賀 乙彦 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087815436 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門 |
購入者の感想
一気に読んで、なぜか思ったこと。
そーいえば、サザエさんの磯野波平さんは54才なんだ。
僕がこれから数年後に、波平さんのような風格のある「老い」を身につけるとは思えない。同世代の連中の顔をひとりひとり思い浮かべてみてもそうだ。「老い」は先延ばしされている。
でも、それはやってくる。
平成26年の今、日本で老年期は何才からをいうのだろう。
やがて僕にも「年相応の風情」といったものがそなわっていけばいいなと、なんとなく思っていた。でも、あと数年で波平さんにはなれそうもない。
「老い」が病いやボケのかたちであらわれはじめても、次世代に無抵抗で負けをみとめたくない。
加賀乙彦氏と小澤利男氏は85才であり、医師であり、あるいは作家であり、長生き病の患者でもある(と宣言している)。助言と意見は、クールでホットだ。医学データは客観的であり、さらりと語られる哲学には熱い祈りがこもっている。
大震災以降の今、死ぬことも生きることもなんだかとても不安定になった。若作りの波平さんたちが、どちらの世界ににいけば安心できるのかわらずにとりあえず生きている。このまま60代、70代、80代をこれから歩いていくときにこの本を開けば、パネラー達が、歩きやすさを重視したQOL (Quality of Life)を提示しながら水先案内人を務めてくれるんじゃないだろうか。
そーいえば、サザエさんの磯野波平さんは54才なんだ。
僕がこれから数年後に、波平さんのような風格のある「老い」を身につけるとは思えない。同世代の連中の顔をひとりひとり思い浮かべてみてもそうだ。「老い」は先延ばしされている。
でも、それはやってくる。
平成26年の今、日本で老年期は何才からをいうのだろう。
やがて僕にも「年相応の風情」といったものがそなわっていけばいいなと、なんとなく思っていた。でも、あと数年で波平さんにはなれそうもない。
「老い」が病いやボケのかたちであらわれはじめても、次世代に無抵抗で負けをみとめたくない。
加賀乙彦氏と小澤利男氏は85才であり、医師であり、あるいは作家であり、長生き病の患者でもある(と宣言している)。助言と意見は、クールでホットだ。医学データは客観的であり、さらりと語られる哲学には熱い祈りがこもっている。
大震災以降の今、死ぬことも生きることもなんだかとても不安定になった。若作りの波平さんたちが、どちらの世界ににいけば安心できるのかわらずにとりあえず生きている。このまま60代、70代、80代をこれから歩いていくときにこの本を開けば、パネラー達が、歩きやすさを重視したQOL (Quality of Life)を提示しながら水先案内人を務めてくれるんじゃないだろうか。