Lonely Planet Georgia Armenia & Azerbaijan (Lonely Planet Georgia, Armenia and Azerbaijan) の感想

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　ここ最近『ロンリー・プラネット』は全面二色刷りへの移行を進めており、南コーカサス3か国についてもこの2012年版より全面2色刷りとなった。これにより一見すると読みやすくなったように見えるものの、残念ながら内容の削減が目についた。ページ数だけで言っても前回の2008年版からほぼ1割が削られている。そしてそのしわ寄せは情報量の削減に表れている。
　私は、ガイドブックの真骨頂は正確な地図にあると考えているが、相変わらず不正確な地図は多いし、中には2008年版には掲載されていたのに今回は掲載されていない地方都市の地図もあった。見やすくするために縮尺を大きくした地図もいくつか見られたが、その分細かな情報をもっと増やす努力をすべきではないか。相変わらず主要の大通りしか書かれていないヴァナゾルの地図（重要なのはむしろ大通りのあいだの細い路地だろう）や縮尺を大きくしたせいで重要なバスターミナルが地図の外に追いやられてしまったゴリスの地図（せめてどちら方面にバスターミナルがあるのかぐらい矢印で示すべき）など、例をあげればきりがない。
　2012年版が出てすぐに旅行したにもかかわらず、既に古い情報も多々見られた。著者紹介の欄を見ると著者3人は他の国や地域も旅行しているようだが、そんなことよりもっと南コーカサス3か国に限定してより深く調査を進めるべきだ。